いま話題の東出昌大の不倫についても実体験を交えて、こうダメ出しをする。

「私の場合は不倫相手の7番目ということもあったけど(笑)、すでに夫婦関係が破綻している状態でしたから。小さなお子さんがいて、さらに妻の妊娠中に不倫なんて言語道断。不倫でも絶対にやってはいけないパターンよね」

 そして32歳のときにはマネージャーが運転する車が3回転半する大事故を起こし、ケガをしてしまう。

「車内で仮眠をしていたら、交通事故に遭って。医者には数か月入院しなきゃダメだと言われたけど、出演する舞台があったので、4~5日で退院。コルセットを首に巻きながら舞台に立ちました。今でも寒くなったりすると、首のあたりに痛みが出ますが、大きな後遺症がなかっただけ、ラッキーだなと」

’90年、事故の直後にコルセットを巻いた痛々しい姿で会見
’90年、事故の直後にコルセットを巻いた痛々しい姿で会見
【写真】’90年、事故直後にコルセットを巻いた痛々しい姿で会見する仁支川

自宅が完成直後に豪雨で流されて…

 しばらく平和な時期を過ごしていたが、40歳のときにまたしても仁支川を不幸が襲う。栃木県・那須塩原に建てた自宅が、完成直後に豪雨で流されてしまったのだ。

「前日の夜7時まで自宅にいたんです。でも次の日が朝から生放送の仕事があったので、遅刻してはいけないと東京に前泊することに。それで当日、生放送中に那須塩原の豪雨の話題を取り上げたニュースを見ながら、“うちも流れていたりして……”と、のんきに答えていたら、放送後に本当に流されていたことを知って……。でもショックよりも助かったことの安堵(あんど)感のほうが強かったですね。もしも生放送の仕事が入っていなければ自宅と一緒に流されていたかも」

 命は助かったものの、完成直後で保険加入前だったこともあり、多額の支払いは残ってしまった。

私は自宅が流されたときも1度も泣いていないのですが、工事に関わってくれた人が涙を流して悔しがってくれて。だから同じスタッフで同じ場所に家を建て直したんです。支払いのためにも、そのあとは一生懸命働きましたね。でも病気や災害に遭ってきて思ったのは、“命あってこそ”。お金は生きていれば稼げるわけですし」