近くで営業しているバーの経営者もこう主張する。

「うちはきちんと確定申告しているし、月々の売り上げも出しているので、国や都の休業要請を受け入れたい気持ちはあります。でも、休業補償の審査に通るのか、いつそれが支給されるのか心配です」

 都は休業に協力した店に対して、1店舗50万円、2店舗以上は100万円の補償をすると発表。

小池都知事は、キャッチーな言葉で対策を披露するが、自営業者には響いてない
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 政府も国民1人につき10万円を支払うことに決定したが、支給は5月から6月になるともいわれている。

できれは50万円もらって休みたい

 バーの経営者が続ける。

「2か月先に支給されるとしても、家賃などの固定費もあるから、そこまでもたない。店を閉め続けた後にもし補償金が支払われなかったら、もうつぶれるしかありません。

 だから日銭が欲しいし、売り上げは半分以下ですけど、自分の食いぶちは自分で稼ぎますよ。1日に1万円でも売り上げたいという気持ちでやっていますね

 新宿・歌舞伎町のホストクラブはいったん休業したあと、一部で営業を再開したという。常連の女性客が説明する。

「客の間でも営業には反対が7割、賛成が3割の印象です。賛成者のほとんどは性風俗店の従業員なので、休業していない業種の客が営業を望んでいるという悪循環です」

 一方、東京のすぐ隣の千葉はどんな状況なのか─。

 千葉県では飲食店の自粛要請はしていなかったが、明かりを消して営業している市川市のスナックに入ると、

「看板の電気をつけて大っぴらに営業していると、“非国民”って言われそうな雰囲気だからね。あなたが今日、最初の客だよ」

 と店主。そこから現状に対するボヤキが始まった。

川を越えた東京は休業する店には50万円支払うようだから、いいよねぇ。できれば、50万円をもらって休みたいもんだよ。

 4月の売り上げは8割減ぐらいになりそうだから、アルバイトの女性は全員、休んでもらっている。幸いなことに、みんな本業を持っている子だから、よかったですよ」

 思い切って休業するのも選択肢のひとつだと思うが、「休業要請するならば補償しろ! と言いたい。安倍首相は好きだったけれど、あんな(星野源との)動画を見せて、カッコつけです! 優雅に紅茶を飲んで、犬と戯れているときじゃないだろう! 呑気すぎるよね」

 と、ご立腹だった。