「コントや演技のことだけじゃなく、スタッフや共演者との接し方、現場での振る舞いまで、いしのさんの面倒を見ていました。ああ見えて、いしのさんはなかなか気が強くて、いちばんの新顔なのに、現場でスタッフや共演者と衝突することもよくあったんです。志村さんがいしのさんを楽屋に呼んで、たしなめたり。本気で接してくれる志村さんに、いしのさんも心を開いていって」(当時を知るテレビ局関係者)

 打ち解けたふたりの距離は少しずつ縮まっていった。

「収録が終わると、スタッフやほかの出演者たちで志村さん行きつけの六本木の店に行くんだけど、そのうちに、いしのさんと2人だけで行くように。はたから見ても、いい雰囲気なんだけど、志村さん、シャイなんです。なかなか進展しなくて。周りのほうが、やきもきしましたよ(苦笑)」(同・テレビ局関係者)

 そうこうするうち、ふたりの親密ぶりはマスコミの知るところとなる。“18歳差交際”と報じられたのは、'90年春。志村さん40歳、いしの22歳のときだったが、それでもなかなか煮え切らない。

 ところが直後に、その仲が急接近する出来事が。いしのとタレント・坂上忍との“お泊まりデート”を報じられたのがきっかけだった。まさかの“三角関係”に!

「実は、いしのさんはそれまで3年ほど坂上さんとくっついたり離れたりしていたんです。当時、記者の取材に坂上さんは“今いちばん大切な人”だと認めたんですが……」(前出・スポーツ紙記者)

 写真が掲載された週刊誌の発売翌日、いしのが坂上の男気発言を全否定するという事態に発展。

「ワイドショーに自ら出演して“あの日は熱を出した坂上さんのお見舞いに行っただけ”“友達だったけど、しつこいのでもう会わない”と、一方的に坂上さんに“絶縁宣言”しちゃったんですよ」(同・スポーツ紙記者)

いしのようことの交際を問われた志村けんは

 さらに、同じ番組の中で、志村との関係について尋ねられたいしのは、こう答えた。

「志村さんには、雑誌の記事が出ると聞いたとき、電話をかけて“ご迷惑をおかけします”とおわびしたんですが“別に気にしてない”と言ってくれました」

 事実上の交際表明だった。