初の武道館公演は「不安の方が大きかった」

 '14年にシングル『SHOUT IT OUT』で念願のメジャーデビューを果たす。

和田 スタッフさんたちはサプライズで発表して驚かせようと思っていたらしいのですが、メンバーみんなが集められた時点で「たぶんメジャーのお知らせだろうな」とうすうす気づいていたから、全然驚かなくて。反応が薄すぎて、スタッフさんたちはガッカリしていました(笑)。

花村 僕は気を遣うタイプなので、気づいていたけど「おぉ!」って喜んだら、誰もリアクションしないから、1人ではしゃいでスベっている人になってしまって……(笑)。

 デビュー曲は1万人が参加した“国民投票”で決定するなど、当初からSNSを積極的に利用している。

工藤 シングルを出すときは、何かしら話題になりそうな仕掛けは意識しています。

花村 僕らはSNSを通じて名前を知ってもらい大きくなっていった……という意識が強いので、メジャーデビュー曲をSNSで決めたのも必然だった気がします。

工藤 3曲の候補の中から選んでもらう形だったのですが、僕らはそこに入っていない曲でデビューを考えていたから「えっ?」って(笑)。

和田 さすがにそのときは、スタッフさんとケンカみたいになりました(笑)。でも、メンバー間で意見が割れることはほとんどないですね。1回だけ2人と3人でメンバー内で意見がわかれたことがあるのですが、そのときは平等にサイコロで決めました。“ダイス”だけに(笑)。

大野 メンバーもほぼ30代なので、喧嘩するほど元気もないよね(笑)。

 '17年には初の武道館公演も大成功させたが、発表したときは満員にできるか不安だったという。

花村 公演が決まったときの僕らは3000人くらいの会場を埋めるのが精いっぱいだったんです。だからサプライズ発表された瞬間はうれしくて泣き崩れたけど、すぐに「1万人以上の武道館を埋められるの?」という不安のほうが大きくなって……。満員にするべくそこからプロモーション活動など、怒涛の1年間でした。

和田 スタッフの人にも「自分たちでも、宣伝活動を頑張ってほしい」と言われました。

工藤 そういう意味では明確な目標に向かってがんばれた1年でもありましたね。