ストレスを感じたら試してみて!

■つい言ってしまいがちな「絶対〇〇」「〜するべき」「〜のはずだ」をやめよう

 よく「絶対○○よ」「~するべき」などと考える人は、自分のあるべき姿へのこだわりが強く、思いどおりにいかなかったときにストレスをためてしまいがち。価値観やこだわりは人それぞれだということを頭の片隅に置いて。

■落ち込んだときは前向きフレーズを口グセに

 失敗して自分を責めそうなら「ま、いっか」、落ち込んだら「まぁ、こんなもんだ」など心を軽くする言葉を。不安なときは「失敗するかも……と思った」と、ひと言加えると、物事を客観視でき、悪い思考から抜け出せる。

■「〇〇ちゃんは大丈夫!」と声に出して言ってみる

 家族に文句を言われたり、友達から注意されたりしただけで「ダメな私」と落ち込んでしまうのは、自分を過少評価しているせいかも。自分にニックネームをつけ「〇〇ちゃんは大丈夫!」とか「〇〇ちゃんは気にしない!」と声に出して言うと、自信が湧いてくる。

■過少評価は悪いクセ。自分に甘~く“70点で合格”主義で

 家事でも人付き合いでも、いつも100点を目指す完璧主義な人は、目標レベルに達しなかったときに心が折れる傾向がある。現実的にはなんでも60〜70点レベルで問題なく進むものなので、どんなときも「70点でいい」と目標レベルを下げ、ゆるーく考えるクセをつけておこう。

■叱責を受けたら“叱られた”のではなく“愛された”と受け止めて

 人から怒られた場合、相手は自分に「よりよくなってほしい」という愛を持っているもの。愛がなければ無視するはず。叱責されたら「私はダメなんだ」と後ろ向きにとらえず、「愛された」と前向きに受け止めて。

■“時間が解決する”から、どうにもならなくなったらその問題は放置でいい

 今は不安だったり傷ついたりしていることも、時間が解決してくれることもある。悩み続けても解決せず、つらさだけが続くようなら放置してオッケー。ほかのことを考えたり行動したりしているうちに、だんだん気にならなくなるはず。

■1日10回唱えると人生変わる!? ハワイの秘法

「ホ・オポノポノ」はハワイに伝わる伝統的なセルフクリーニング方法。「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」の4つの言葉をセットで1日に10回唱え続けると心が浄化され、感謝の気持ちが湧いてきて、前向きになれるはず。

■空気は読まない

 空気をあえて読まないことで気がラクに。気を遣いすぎると、かえって周囲の人にも気を遣わせてしまい、場の雰囲気が窮屈になることも。上手に言いたいことを言い、したいことをする練習をしてみよう。同時に他人の自由な言動やふるまいを認めることも大切。

■YOUではなくHEかSHE。“人付き合いは2.5人称”で

 家族や友達などと距離が近すぎると、意見の違いにイライラしたり、相手のアラ探しをしがち。2人称以上3人称未満の2.5人称の距離を保てば、お互いを思いやることができる。相談事も親友だと単なる愚痴になりがちなので、久々に会う知人などに話すと客観的な意見を聞きやすい。

(取材・文/野中真規子)

『あなたの職場の繊細くんと残念な上司』(渡部卓著・青春出版社) ※記事中の写真をクリックするとアマゾンの商品紹介ページにジャンプします
すべての写真を見る

【PROFILE】
渡部 卓先生 ◎帝京平成大学現代ライフ学部教授。ライフバランスマネジメント研究所代表。企業のマネジメント経験をもとに、メンタルヘルス対策の第一人者として講演や研修を行っている。