腫瘍ができたハムスター、血まみれの猫

 その後、麻酔をかけて詳細に診てみると、大きな腫瘍(しゅよう)ができていて、それが壊死(えし)していることがわかった。

 院長はすぐに連絡。

「腫瘍を手術で取ったほうがいいが、年齢が年齢だけに10%程度は死んでしまう可能性もある。どうしますか?」

 照れ屋なのか、取材には少しぶっきらぼうなところもある院長だが、診察や説明の手際は抜群。 

 マカロニくんの飼い主は即答でOKを出し、手術をすることに。

 慣れたメスさばきで、腫瘍の大小2つを切除し、ホッチキスのような金属ピンで接合。

 その後、ピンをとって、糸で縫合。ネズミ大の大きさの小動物に、20針、切除と縫合で2時間近くに及んだが、近々、退院する予定だ。

 この日、週刊女性が取材に入る前の夕方には、バイクにはねられた血まみれの猫が運び込まれていた。

「野良猫ではなく、地域で可愛がられている一種の地域猫のようなものですが、可愛がっていた人が見つけて連れてきました。事故の衝撃が脳にまで達していて、非常に危ない状況です」(動物看護師)

 口の周辺が血だらけで、微動だにせず、口を開けたままだったが翌日には、寝返りができる程度に。しかし、予断を許さない状況だ。

バイクにひかれ顔面が血だらけになった地域猫。痛々しい……
バイクにひかれ顔面が血だらけになった地域猫。痛々しい……