不倫、薬物、暴力、etc.……。さまざまな不祥事を起こし謝罪に追い込まれたり、雲隠れする芸能人たち。しれっと復帰する人もいれば、長い謹慎期間を過ごしたり、引退という道を選択せざるをえないケースも。一体この差は何!? 芸能界を一般企業にたとえてみたら見えてきた、芸能人と事務所の裏事情とは?

復帰には事務所でのポジションも関係

 先月8日、俳優の伊勢谷友介が、大麻取締法違反(所持)の容疑で現行犯逮捕された。

 今年に入って以降、1月には東出昌大の不倫騒動、2月は歌手・槇原敬之が覚醒剤取締法違反で逮捕、3月は『Snow Man』の岩本照の未成年との飲酒報道、5月は妻への暴行罪でボビー・オロゴンが逮捕、6月はアンジャッシュ・渡部建の多目的トイレ不倫、8月は山下智久の未成年飲酒騒動──。

 世間も、もはや不祥事そのものに驚きはなく、多くのヤジ馬の関心は「どう復帰するの?」と、不祥事後を勝手に心配する始末。ただし、復帰と一概にいっても、よくよく考えると謹慎期間に個人差があるから興味深い。なぜこれほど差異があるのだろうか!?

「不祥事の社会的影響力の大小、不祥事発覚後の記者会見といったアフターケアなども関係してくるが、タレントおよび所属事務所のポジションも無視することはできない」

 そう分析するのは、元博報堂社員であり、芸能人の炎上騒動に明るいネットニュース編集者の中川淳一郎氏。

 例えば、上記の『Snow Man』の岩本と山下智久は、ともにジャニーズ事務所に所属してはいるものの、事務所への貢献度は天と地だ。

「たとえるなら、山下は営業部の伝説的なエース社員、一方の岩本はジュニアというバイトで頭角を現し、最近ようやく派遣社員に昇格できたばかりの若手。待遇が変わるのは当然でしょう」(中川氏)

 たとえ功労者であっても、ジャニーズのような大企業は後続に優秀な社員が控えているため、よほどのことがない限り“去る者は追わず”だ。

田口淳之介、山下智久

「KAT-TUNの田口淳之介は’16年にジャニーズを退所しましたが、もともとグループ自体をジャニーズが持て余していたところがある。中堅クラスでも安泰ではないということ。いうなれば、いつ島流しにあってもおかしくない出向組の立場」(中川氏)

 老け込むには早いとばかりに退所の道を選んだ田口だったが、その後、彼は大麻取締法違反の疑いで小嶺麗奈とともに逮捕される。危険因子の可能性があるならリスクを抱えてまで働き頭へと育てる必要はない──。そういった対応ができるのも、次々と優秀な社員が登場する大企業ならではといえる。またジュニアクラスの若手に対して契約解除を取ることは、むしろ「わが社は社員教育を徹底しているという世間へのアピールになる」と中川氏が説明するように、プラスに転化することもできるというわけだ。