目を酷使しすぎると若くして失明も

 目を閉じることで別の効果もある。

「パソコンやスマホを見ると、瞬きの回数が約3分の1に減る。すると涙が蒸発し、ドライアイが進行してしまいます。目を閉じれば涙が目の表面を覆うのでドライアイの予防にもなります」

 ドライアイは、自律神経の乱れを促進するリスクも。

 そもそも、現代人は目を使いすぎている。朝から夜中まで電気をつけて活動していることに加え、

スマホの普及で、電車での移動中も休憩時間も、寝る直前まで画面を見ていることが多いと思います。画面を見続けることは、目を酷使しているということ。確実に目の機能は弱っています」

 白内障、緑内障、加齢黄斑変性など失明につながる病気のリスクが、現代人は大きく高まっているという。

「目が見えなくなったら、生活の質は大きく低下します。目の病気は高齢者だけの問題ではなく、現代人は若くても失明する危険性が高まっています。目に関心を持ち、目を閉じる習慣をつけるとともに、かかりつけの眼科医に定期的に目の病気をチェックしてもらうことも重要です」

 自律神経を整えて体調をよくし、失明を避けるためにも、こまめに目を閉じよう!

『目を5秒閉じれば自律神経は整う!世界一かんたんなセルフケア』(大原千佳著・BABジャパン刊) ※記事中の画像をクリックするとアマゾンの商品紹介ページにジャンプします
すべての写真を見る

(取材・文/山崎ますみ)


《PROFILE》
大原千佳先生 ◎大原ちか眼科(福岡市)院長3つの大学病院、市中の病院勤務、8つの学校医を経験し、5万人以上を診察。YouTube「ちか眼科チャンネル」が大好評。テレビ、ラジオ出演、新聞、雑誌掲載多数。著書『目を5秒閉じれば自律神経は整う!世界一かんたんなセルフケア』