10月24日の夜、プロ野球『ヤクルト』対『中日』の試合が行われていた神宮球場に、花火の煙と大量の風船が“襲来”した─。

「近くにある国立競技場で、11月3日に配信される『嵐』のコンサート『アラフェス』の事前収録が行われていたんです。収録日については“極秘”で、もちろん無観客で行っていたのですが、風船には『アラフェス』のロゴが入っていました。野球を応援しに来ていた観客は予定外の“演出”に盛り上がってはいましたが、試合が2度も中断されたので、選手たちにとっては迷惑だったのでは」(スポーツ紙記者)

 そもそも『アラフェス』とは、ファンが嵐の好きな曲を投票し、それをもとにセットリストが決定される“ファン感謝祭”のようなコンサートイベント。しかし、今回の“ひと悶着”を受けて、その当日にジャニーズ事務所は謝罪文を発表していた。

「謝罪文だけではなく、翌日には関係者が神宮球場を訪れたそうです。嵐のメンバー全員の直筆サイン色紙や、大量の洋菓子を手渡したとか」(前出・スポーツ紙記者)

球場幹部は収録を知っていた

 極秘収録ということで、関係者も寝耳に水だったそう。

「まったく聞いていなかったので、花火が上がったときはビックリ。その直後に“まだ何かあるんですか?”と上司に確認すると“風船が飛ばされる予定だ”と言われました。球場の幹部たちだけはライブ収録のことを知ったうえで秘密にしていたのかと」(神宮球場スタッフ)

 準備は厳戒態勢で進められていたらしい。

「事前連絡はなかったのですが、1週間前くらいから『国立』の塀の中に機材がたくさん積まれていたので何かあるな、と。当日は警備員が配置され、黒い幕で競技場の中が見えないようになっていました」(近くの飲食店店員)

 万全を期していたが、情報は漏れてしまったようだ。

「24日の夜、『国立』近くのホテルで食事していると、隣の席に嵐ファンらしき女性2人組が座っていたんです。食事を終えて帰ろうとしたときに少し話しましたが“嵐のライブに合わせて時間をつぶしていて……”と言っていました」(ホテルに宿泊した女性)

 実は、この日の前にも収録は進められていた。

「『アラフェス』は10月中旬と24日の2日間に分けて収録されています。事前収録だと何度も録り直せるので、納得がいくまで時間をかけて取り組んだのでしょう」(レコード会社関係者)

 3時間ほどのライブ配信のために2日間を費やしたのだ。特別な思いがあったのだろう。