大学3年から付き合っていた彼女がいた

 ドラマの後半、ある重要な場面のリハーサル中、現場のスタッフが軽口を叩いて少し騒々しいことがあった。

潮来ロケでのツーショット。『澪つくし』はBSプレミアムにて月〜土曜午前7時15分放送中
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僕と靖子ちゃんが対面するシーンで、恭兵さんは黙って聞いているだけの芝居だったんですけど、恭兵さんがカメラさんに向かって“大事なシーンをやってるんだよ気持ちが裂けるからやめてくれよ!”とビシッと言ってくれたんです

 “ああ、この人はすごいなぁ”って。同時に“ありがとうございます”という気持ちがこみ上げてきました」

 かをるの腹違いの姉・律子を演じた桜田淳子には、こんな思い出が

「演技では勝ち気で突っ張っていましたけど、ふだんはすごく感じのいい方。素朴で、温かくて、スター然としていらっしゃらない。

 実は中学生のころ、アイドル時代の淳子さんのファンだったので、言おうか迷ったんですけど、うっかりそのまま伝えてしまったんです(笑)そうしたら、淳子さんに“で・し・た! 過去形ですか”って、ちょっと冷たく言われましたよ

 あれから35年たって、僕もそういうことを言われることが増えてきて、淳子さんの気持ちがわかります(笑)」

 プライベートでは、実はひそかに交際していた女性がいたという。今だから話せることとして、川野が事情を語ってくれた。

「この際だから、正直に言います。大学3年から付き合っていた彼女がいましたただ自分は器用なほうではないので、一度は“俳優の道を目指すから別れよう”と伝えたんですそうしたら彼女が“1週間後にあらためて、もう1回会いましょう”と

 1週間後に“いま現在の気持ちはどうですか好きですか嫌いですか”って聞かれたので、“嫌いじゃない、好きだよ”と“だったら無理してお付き合いをやめる、別れるって、いま決めることないんじゃない?”って彼女が言ったんです“わかった。その代わり会えないよ中途半端になりたくないし”と。それで、僕も演劇の研究所に専念して通うことができたんです

『澪つくし』のオーディションに合格し撮影が始まってからは、たまに電話で話すくらいで距離が離れていったが、その後は『武蔵坊弁慶』『ザ・ハングマン』などの仕事の合間をぬって数か月に1度、会う機会があったという。

「これも今だから言えますが、ある方のお宅で……。親みたいな年齢の方で、とてもお世話になっていたんですけど、その方の家に別々に入っていっていました写真週刊誌が全盛の時代でしたし、向こうは素人だから、変なかたちで書かれたくなかったんです