“馬鹿夫婦”でいい。夫婦の形は人それぞれ

「宮崎の第一印象? 議員として登院した初日に声をかけられて“少し軽い印象だな”と思いました(笑)。でも、人間が好きな人なんですよ。騙されやすくて。人の懐に飛び込みながらも憎めない。可愛いなと思ってもらえるギリギリの線で踏みとどまれるんです。

 私にない部分だから、そのリスペクトも含めて彼が好きなのかもしれません。政策立案や勉強会でわからないことがあると、“菅先生(現菅総理。当時は内閣官房長官)のところに行って聞いてくる”とか平気で言うんですよ。先生のところにお茶を飲みに行ったりして。

 私たちの同期は自分の殻に閉じこもるタイプも多かったのですが、宮崎は『いろんな先輩から情報を聞きたい』と、純粋で無邪気な気持ちで先輩議員を訪ねてしまうんです」

 議員辞職をして宿舎にこもっていたときさえも、

金子恵美 撮影/森田晃博
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「彼の高校の同級生や最初の会社を立ち上げた仲間が、順番に議員宿舎にこっそり来てくれました。不倫騒動があって不幸だねって周りからは見られていたと思うんですが、あの宿舎の中の日々は実はとても幸せで彼に惚れ直すエピソードもいろいろあったんですよ。石原さとみさんも“結婚相手の方の後輩への指導が素敵”と話していましたよね」

 騒動があったことで、彼にたくさんの仲間がいること、その人となりを周りの友人から計ることができたという。

「“損して得取れ”です。“馬鹿夫婦”と言われても、夫婦にはいろんな形があることが世間に伝わればいい。“なぜあんな男と別れないのか”と言われて、私は“いずれ私が宮崎と別れない理由がわかります”と言い返したことがあります。

 誰だって、自分の許せること、許せないことがある。自分は自分の価値観を信じればいい。だからこそ他人の考えや多様性も受け入れられるし、それが許すチカラにつながるのだと思います」

金子恵美(かねこめぐみ) 1978年、新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。新潟放送勤務を経て、新潟市議会議員選挙に立候補し当選。県議会議員を経験後、衆議院議員へ。10年間の議員生活を経て、現在はテレビコメンテーターなどを中心に活動。10月、著書『許すチカラ』を上梓

《取材・文/ガンガーラ田津美》

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