間違いなく時代を動かしていた

 当時の彼らはどのような日々を送っていたのだろうか。同期のグループ「忍者」のリーダーであった柳沢超さんはこう語る。

「少年隊のバックについていた時代、ジャニーさんから『ローラースケートの練習があるよ』と声をかけられましたが『ああ、そうなんだ』というくらいにしか感じていませんでした。そこから光GENJIが誕生し、社会現象を巻き起こすほどのグループになるとは思ってもいませんでしたね。

 光GENJIと仕事で同じバスに乗ることもありましたが、高速を走っているバスに、タクシーが何十台もついてくるんですよ。僕たちにも似たようなことをするファンはいましたが、光GENJIはその数がとにかく半端じゃなかったです。あとは、同じ音楽番組に出演したとき、モニターに集まるスタッフの数が忍者と光GENJIでは明らかに違う(笑)というのも肌で感じましたね。

 15歳でジャニーズに入り、30歳そこそこで退所するまでの間、いろいろなアイドルと仕事をしましたが、僕の中で光GENJIほど輝いていた存在はないですね。雑誌も歌番組もステージも光GENJI一色で、間違いなく彼らは時代を動かしていました。あの熱狂を、同じ時代に近くで感じられたのは貴重な体験でしたね。

柳沢超(やなぎさわ・すすむ)53歳、元忍者。1990年「忍者」のメンバーとして『お祭り忍者』でデビュー。現在は、ドラマやバラエティー、イベントなど芸能活動を続けながら、アイドルやアーティストの振り付け・演出などを担当。12月19日に東京六本木某所にて「Birthdayイベント 超☆party!2020☆」を開催。詳細は柳沢超ブログ、Twitter(@su_yanagisawa)にて。