なぜ“囲み”での会見だったのか

 確かに、渡部の「(自粛中は)家事は分担している」という発言に対し、「家事を全部やるくらいの贖(しょく)罪の気持ちはないのか」と返したり、「佐々木希さんという奥さんがいながら……」といった言葉を繰り出す女性レポーターもいた。

 また、2時間弱行われた会見内では角度を変えて“同じ質問”繰り返している場面も見られたが、

これは芸能レポーターや取材記者における質問の鉄則ですね。警察の尋問と同じで、似たようなことを聞くことでボロが出るのを待つというかたちです。また、集まっているレポーター同士は事前に打ち合わせもしないので、質問がかぶるということもあるのかもしれません」(同前)

 女性レポーターが多かったこと以外にも疑問点はあった、と現場にいたスポーツ紙男性記者は語る。

「ひとつ疑問に思ったのは、なぜあの広めのホールで“囲み取材”の形式をとったのだろうということです。コロナ禍のご時世ですし、通常の会見のように机と椅子を用意したほうがソーシャルディスタンスを保てたのではないでしょうか。入り口で新しいマスクとフェイスシールドが配布されましたが、それは囲み取材という密な状況だからにほかならない。

 “囲み”の方式をとることで、現場に集まれる記者・レポーターの人数を制限したいという考えもあったのでは?

 まさにフルボッコ会見のなか、これが唯一仕込むことができた策だったのだろうか……?