ケース(2)『偽りの家族ごっこ』

 依頼者は海外赴任をしていた男性。コロナが流行したため、日本に帰国することになった。妻と5歳の息子が待つ自宅に帰ると突然、

「あなたとは一緒に住めない。出ていってください」

 と、妻が夫を追い出した。夫はひとまず実家に帰ることにしたが、もちろん、そんな妻の行動を不審に思わないわけがない。後日、苦労しつつも妻の手帳を盗み見ると、妻が実家に帰ると言っていた週末に男性と旅行していたことが判明。また手帳の最終ページには東京ディズニーランドでもらえるバースデーシールが貼ってあり、そこには男性の名前が記されていた。

「とどめを刺したのは、子どもからの報告でした。妻はなんと浮気相手を家に上げた。そして子どもとお風呂に入ったそうです」(依頼者男性)

あれ、この人パパじゃないでしゅね ※画像はイメージ
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 子どもは父親に“一緒にお風呂に入ってくれた優しいおにいさん”がいたこと、その名前などを伝えたという。

 自分が海外でせっせと働いている間に、妻がわが家に男を引き入れて“家族ごっこ”をしていたと知り、冷静でいられる男はいないだろう。

 妻は離婚をしたがっていたが、不倫をした側、つまり離婚事由がある側からの申し立てでの離婚はできない。夫は離婚せず、妻の浮気相手から慰謝料を取りたい考えだ。もし離婚に踏み切った場合、夫が子の親権をとることはできるのだろうか?

「男性は親権をとりづらい。ほぼ女性が親権をとるのが現状で不倫をしたかどうかはあまり関係ありません」

 ただし、妻が子を虐待したり、放置していた場合は話は別。

 夫が親権をとりたい場合は、まず妻が不倫の際に子どもを放置したか探るそうだ。

 このケースの場合、コロナがきっかけで不倫が判明したのは確か。だが、コロナがなくても、いずれは破局していたような状況だ。早く決着がついただけ、むしろよかったのかもしれない。

「さまざまな依頼を調査させていただいた感想で言いますと、海外赴任をしている夫の妻は、ほぼほぼ全員が不倫をしているんじゃないかとさえ思ってしまいますね(苦笑)

 さすがに、そんなことはないだろうが、われわれの想像よりは多くの人が不倫をしているのかもしれない。