2014年3月に、32年間続けてきた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)終了後は、新番組を始めることなくレギュラー番組を粛々と続けている印象のタモリ。そんな彼も今年で75歳、“後期高齢者”になった。

「それだけに新型コロナは脅威でした。街ブラロケをメインとするNHK『ブラタモリ』、また大勢の出演者が集う『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では“タモリさんを絶対にコロナに感染させてはいけない”とばかりに、万全な感染防止対策がとられたそうです。

 特に生放送の『Mステ』は無観客にしながらも、検温や消毒、マイクの共有をしない、などの対策に加えて“3密”にならないようマニュアルを徹底。当のタモリさんは“ここまでやるの?”と苦笑いしていたそうですが、現場では逆に一体感が生まれているそうです」(番組制作スタッフ)

定年ってこういうことなんだ

1984年には『日本放送演芸大賞』も受賞したタモリ
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 自粛期間中は、芸能人生で初めてと言っていいほどに“仕事をしない生活”を過ごしたというタモリ。

奥さんと2人で自宅で粛々と過ごしたみたいで、“定年ってこういうことなんだな”と少々寂しげに漏らしていましたね。多趣味のタモさんなら老後も暇なしでしょうが、それでもまた“仕事ができる”ありがたさをあらためて感じているのでは? ただ、彼を慕う芸能人らによる新年の“タモさん詣で”は、今年ばかりは遠慮されるかもしれませんね」(芸能プロ関係者)

 歳を取れども、まだまだビッグ3は健在ということか。彼らの“引き際”はいつになるのだろうか。

「そもそも芸能界において、わざわざ“引退”を口にする人はそう多くはいません。昔で言えばキャンディーズや都はるみのように、一度引退してもしばらくしたら復帰するもので、“芸能人の引退は本当の引退ではない”のです。スキャンダルや違法行為などの不祥事を起こして引退に追い込まれても、戻ってくる人もいますからね(苦笑)。

 例えば、みのもんたさんのように病気を患った、身体が動かずに芸ができなくなった、しゃべれなくなったといった身体的理由以外は、“自分はまだできる”と思っている限りは需要の有無は別として続けられる職業。舞台俳優は“舞台で倒れたら本望”とはよく言われますが、芸人も“テレビでギャグを披露して倒れることが花道”だと考えているのではないでしょうか。しゃべりができなくなった時こそ、彼らの本当の引退なのだと思います」(佐々木氏)

 たけしは2018年の著書『「さみしさ」の研究』(小学館新書)で、“老後”についてこう語っている。

人生は、年齢を重ねるほどつまらなく不自由になっていく。夢のように輝かしい老後なんてないーー。それこそが真理だ。老いるっていうことは、想像してる以上に残酷だ。まず、それを受け入れることから始めないと

 それでも、彼らはしゃべりつづけるだろう。