主題歌を歌うLiSAも
売れに売れ…

 劇場版の売り上げ分配の話に戻りたい。約173億円の配収から配給会社の取り分を引いた138億4000万円から、制作費(推定5億円)や宣伝費(同約5億円)、原作使用料(同1000万円以下)を抜いた約128億3000万円が、出資者でもある制作委員会に支払われる。

 劇場版の場合、制作委員会はアニプレックス、集英社、ufotableの3社。ufotable社は直接の制作も手掛けた。その出資比率を映画宣伝会社スタッフはアニプレックスと集英社が約45%ずつ、ufotableが約10%と読む。となると、アニプレックスと集英社が得るのは約57億7000万円、ufotableには約12億800万円が入ることになる。
 
 吾峠呼世晴さんへ支払われる劇場版の原作料は驚くほど安い。上限は1000万円と日本文藝家協会の著作物使用料規定に定められているためだ。

 例えば佐藤秀峰さん(47)の人気漫画を基にした映画『LIMIT OF LOVE 海猿―UMIZARU―』(2006年)の場合、原作料は250万円だったと佐藤さん本人が明かしている。オプション契約が交わされていたら別だが、それでも高額にはならないようだ。

『鬼滅の刃』アニメ主題歌を歌うLiSA
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 一方、ソニー側の得る利益はアニプレックス分の配収にとどまらない。昨年10月に発売されたLiSAが歌う劇場版の主題歌『炎(ほむら)』は同11月に早々とプラチナディスク(25万枚)となった。現在もオリコンの週間チャートの首位を快走しており、ミリオンセラーも見えてきた。すると総売り上げは10億円を突破する。

 テレビアニメ版のオープニングテーマ曲『紅蓮華』は同6月にミリオン認定済みで、総売り上げはやはり10億円以上。ほかにも同曲を含むフルアルバム『LEO-NiNE』(同10月発売)の売り上げもある。こちらも発売週にオリコンの週間チャートで1位になり、その後も売れ続けている。