オンライン診療の不安解消Q&A

 いざ、オンライン診療を受けるときに困らないためのポイントを紹介します。

Qどんなとき、オンライン診療が受けられる?
A:すぐに生死にかかわるものでなければ、ほぼ可能です

 アトピーなどの皮膚疾患、精神疾患、糖尿病・高血圧などの生活習慣病、花粉症など慢性疾患で定期的に受診しているもの、風邪や便秘、腰痛など日常でよく起こる病気もオンライン診療が受けられる。

「緊急性があったり、ケガのように外科的な処置が必要なものは以外は利用できます。ただし、原則として再診。現状では初診はできるだけ避けることになっているので、事前にオンラインで受診が可能か電話確認してから予約を入れましょう」

【症状と受診の可否】
・風邪症状(頭痛、発熱、せき、鼻水)(○)
・アトピーなど慢性的な皮膚疾患(○)
・高血圧症など生活習慣病(○)
・腹痛(○)
・便秘(○)
・生理痛(○)
・不眠(○)
・目の充血、かすみ、かゆみなど(○)
・耳の痛み、かゆみなど(○)
・うつなど精神疾患(△)……症状が安定していれば利用可能
・急な発疹(△)……過去に同じ症状の経験があれば利用可能
・ヤケド(△)……程度による
・めまい(△)……単独の症状なら利用できる場合も
(※植田さん監修)

Qオンライン診療を行う病院の上手な選び方は?
A:電話でオンライン診療に積極的かリサーチ

 まず、病院のホームページで先生のプロフィール、オンライン診療の手順や料金について丁寧に説明しているかをチェック。そのうえで「直接電話をかけるのがいちばん。受付の人の対応のよしあしは、大きな判断材料になります。オンライン診療に力を入れているか、慣れているかもわかるはず」。加算される料金の有無や支払い方法の確認も忘れずに。

Q慢性疾患なら、ずっとオンラインでOK?
A:半年に1回は対面診療を受けるべきです

 高血圧などで同じ薬を長年飲んでいても、オンライン診療のみを続けるのは危険。
「気づかないうちに病状が悪化することもあるので、少なくとも半年に1回は対面で病状を詳しく診てもらいましょう」

 一方で、かかりつけ医を見直すのに、オンライン診療を活用してもいい。

「同じ症状でも、医師によって判断が違うことはよくあります。別の薬を試したり、薬を減らしたりすることで症状が改善されることも。オンライン診療がセカンドオピニオンのチャンスになります」