リバウンドしない部屋作り〈実践編〉

 米田式片づけメソッドはとてもシンプル。

【1】全部出す
【2】使用頻度別に分ける
【3】定位置を決める
【4】使ったら戻す

 以上、4つのフロー(流れ)をひたすら繰り返すだけ。逆に、焦ってこの流れを1つでも抜かしてしまうと、上手に片づけたつもりでも数日後にはリバウンドする可能性大、と米田さんは言います。

「頻繁に使う場所から1か所ずつ、感情を交えず淡々と取り組むのが基本。毎週末行えば、2〜3か月で一生ものの片づいた部屋が完成します」

 また、片づけが完璧に終わるまでは、インテリアへのこだわりもいったんおあずけ。

「収納の見た目に凝るほどリバウンドしやすい。子どもでも片づけられるシンプルな収納を目指しましょう」

 初めのうちは、分け方や定位置の決め方に戸惑いがち。まず財布やバッグ、引き出しの一段(下着など)で流れを練習すると、コツがつかめる。

 ではさっそく、レッツ・スタート!

【1】全部出す

 片づけは、ものを所有する意味を定義する「整理」と「使いやすい状態に配置する「収納」、そして定位置に戻す「整頓」の3つの工程に分けられる。

 部屋が散らかっているとつい整頓から取りかかりたくなるが、整理・収納の工程を飛ばして整頓だけ行うとリバウンドの原因に。「すべてのものの内容と量を確認するのは、整理・収納の必須作業。「これはこのままでいいや」などと考えず、しまってあるものも全部出しましょう」

【2】使用頻度別に分ける

「次に、すべてのものを使用頻度別に毎日、週1回、月1回、年1回の4段階に分けます」

・今日使ったもの(日次フォルダ)
・今週使ったもの(週次フォルダ)
・1か月以内に使ったもの(月次フォルダ)
・1年以内に使ったもの(年次フォルダ)
・どれにもあてはまらないもの(保留フォルダ)

 直近でいつそれを使ったかを基準に主観を交えず仕分けする。では、1年以上使っていないものの場合はどうしたらいい?

「その場で保存、廃棄の判断を下すのは時間と労力がかかるので片づけが終わるまで保留に」

 ぬいぐるみや思い出の品も4つの分類に当てはまらないので、一担保留に。1年以上、手に取っていないものは、今のあなたには不要なのかも。飾るか収納するかは後でゆっくり判断を。すべての片づけが終わり、家の収納のキャパシティーがはっきりすることで、売る、捨てるなどの決断も下しやすくなる。

 家族のものを片づけたい場合は? 本人が整頓できなければ意味がないので、「分ける」「決める」のフローは本人同席が必須。まずは30分間だけ、笑顔で協力要請を!