女優と結婚すると
監督にメリットが生じやすい

 また、自分が撮影した作品の常連俳優と結婚する、映画監督×女優も“師弟カップルあるある”だろう。篠田正浩&岩下志麻周防正行&草刈民代大島渚&小山明子などビッグネームが名を連ねる。

おしどり夫婦として有名だった大島・小山夫妻
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 プロデューサー×歌姫とは違って泥沼にならず、夫婦関係が良好なカップルが多いように見えるが──。この組み合わせについて、宝泉氏は、

「現場では絶大な力を持っている映画監督ですが、映画製作の資金面で苦労している人が多い。そのため女優として確立している女性と結婚すると監督にメリットが生じやすい」

 と語る。評価が高く知名度もある女性なら、安定した収入もあるため、映画監督は自分の作品に没頭しやすくなる。さらには妻を女優としてキャスティングできるため、映画会社やスポンサーなど資金繰りの面でもメリットが。

「ただし、映画監督として尊敬されているということが大前提。小山明子さんは、大島さんが倒れると女優業から離れ、彼の介護に専念したほどです。そこには深い尊敬や愛情があります。お互いにとって良好な関係を築きやすいため、破局、離婚といったケースに発展しないカップルが多いのでしょう」(宝泉氏)

 となると、気になるのは満島ひかりと離婚し、相楽樹と再婚した映画監督の石井裕也の例。前者は『川の底からこんにちは』の主演、後者は石井のファンを公言して、彼が監督したドラマ『乱反射』に出演した。

「『とと姉ちゃん』で高畑充希さん演じるヒロインの妹役を演じてブレイクし、女優として“これから”というときの結婚、事務所も退所しました。中学生から所属していた相楽を大切に育てていた事務所は激怒したと聞きます」(前出・芸能記者)

初婚の満島(右)、再婚の相楽(左)とも女優側からのアプローチでの結婚と報じられている石井監督(中)

 しかも“デキ婚”で芸能界引退を選ばせてしまった石井への風当たりは強いだろう。

「映画監督の中には“無頼”と呼ばれる人たちが一定数います。無頼にも、カッコいいとかだらしないとか、さまざまありますが、過去には『仁義なき戦い』を監督した“無頼派”深作欣二さんが荻野目慶子さんと不倫をして話題になりました。彼女は同じく映画監督の河合義隆さんとも不倫をしているから、“魔性の女”ということもあるでしょう。しかし河合さんは、荻野目さんにのめり込みすぎ、別れ話の果てに自ら命を絶ったといわれています」(宝泉氏)

 無頼と言えば聞こえはいいが、暴走してしまう人が少なくないのも映画監督ならではなのかもしれない。