「以前、質店を経営する善良な老人が、助けた若者が関わった事件に巻き込まれるというエピソードがあったのですけど、師匠(清水アキラ)が被害者として、振り込め詐欺のような現代のお金がらみの犯罪に巻き込まれる話が見たいです(笑)」(美里さん)

 たしかに、シリアスとコメディーを使い分ける清水アキラの妙技は見ものだろう。

 今回、さまざまな名前が飛び出したが、ファンの思いはひとつだ。今回話を聞いたひとりは、相棒の大切さをこう語る。

「右京さんひとりが“相棒”ではなく、相棒が隣にいてこその右京さんなんです」

 杉下右京と相棒が織りなすハーモニーこそが『相棒』最大の魅力なのかもしれない。

美里里美さん●1995年宮城県生まれ。2017年に歌手を目指し上京。2019年『夕月波止場』でテイチクレコードよりメジャーデビュー。師匠はものまねタレントの清水アキラ。
嵐さん(横浜銀蝿40th)●3月17日に配信限定シングル『逢いたくて 逢いたい』を発売。「横浜銀蝿40th コンサートツアー2020~It's Only Rock'n Roll集会 完全復活編 Johnny All Right!~」4月2日~5月3日。詳細はHPにて https://ginbae40th.com

原田龍二が語る、『相棒』の魅力

 おっちょこちょいで惚れっぽい、“自称・特命係第三の男”こと「陣川公平」を長年演じている原田龍二。陣川刑事といえば、シーズン3の初登場以来、定期的にゲストのメイン回を任される人気者だ。

「単発ドラマが連続ドラマになるのは、かなりレアなケース。旅番組で地方に行ったときは『陣川クン』『助さん』『座敷わらし』のうち、どれかの名前で呼ばれるので、それだけでも相棒の偉大さを感じます。座敷わらしは僕じゃないですけど(笑)」

 原田は相棒が長年愛されている理由をこう語る。

「作品のおもしろさはもちろん、スタッフを大切にする(水谷)豊さんが現場のムードを整えてくれています。何より、スタッフ全員が阿吽の呼吸で動いていて一切のムダがない。ほかの現場が悪いのではなく相棒がスゴすぎるんですよね。

 いっぽうで、僕は勝手に豊さんを心の師匠と慕っているんですけど、いつも温かく迎えてくださって休憩中はずっとバカ話をしてるんです(笑)。『相棒』のオファーをいただくと豊さんに会えるうれしさと同時に、気が引き締まります。少しご無沙汰していますが、今後もずーっと陣川クンを演じたいですね」

原田龍二(はらだ・りゅうじ)●1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、ドラマや映画などさまざまな作品に出演。司会者として『バラいろダンディ』(TOKYO MX)金曜日を担当。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「原田龍二のニンゲンTV」を配信中!