ヨコミネ式の公式HP上では《よくある質問》として、《叱らない教育についてどう思いますか?》の答えとして、

『ヨコミネ式教育法』公式HP。横峯吉文氏のプロフィール。横峯さくら選手の名前も
『ヨコミネ式教育法』公式HP。横峯吉文氏のプロフィール。横峯さくら選手の名前も
【写真】泣いて萎縮する女児に周囲の大人は…耳をふさぐ他児童も

子供を叱らずに教育ができるとは思えません。子供はいたずらもしますし、悪いことすることがあります。ワガママを言って、親の言うことわ聞かない場合もあるでしょう。そのようなときに、ビシッと叱ることができなければ、子育てはできないのでは ないでしょうか》(原文ママ)

 また《いじめにはどう対応したらいいでしょうか?》に対しては、

小さい時からの人間関係の問題解決の経験が足りないことに、原因の一つがあるのではないかと考えています。(略)小さい頃から、人間関係で苦労をする機会を与えておくことも、親の愛情の一つだとおもいます

 系列施設である太陽の子児童クラブで起きた騒動も、ヨコミネ式教育法によるものだったのだろうか。『ヨコミネ株式会社』に一連の騒動を問うと、「現在、対応はすべて弁護士の方にお願いしております」とのこと。

指導員に「行き過ぎがあった」

 担当弁護士に話を聞くと、「(太陽の子児童クラブは)ヨコミネ式という教育法をやっているところでございます」と、たしかに教育は行われているようだ。

 では、女の子に向けた“指導”もヨコミネ式の一環だったのかーー。

いえ、それは違っております。ヨコミネ式教育法で、この(動画にある)ような言い方をしなさいとか、このように対応しなさいと言っているわけではなく、今回の件については子どもさんに自己紹介をなんとかできるようにしようという風に指導員が考えたときに行き過ぎがあったと。そういう状況でございます」(担当弁護士、以下同)

 動画が出回ったことで、同社にも「あれはおかしい」「子どもに対してよくない」といった批判の声が数百件も寄せられているようだ。

「この件につきましては、学童の責任者も確認をしておりますし、やはり適切でない、不適切であると判断しておりまして、保護者の方にはご一報いただきました最初の時に謝罪をいたしました。対応として、きちんと改めていきたいと考えております。

 また今回、児童クラブの職員がそのような対応をしてしまったというのは、こちらとしましても指導が行き届かないところでもございましたので、その職員1人の問題というよりは児童クラブ全体として深く受け止めておりまして改善していきたいという風に考えております」

 騒動が起きた4月1日から4日後、女子児童の父親は《明日は、入学式…行ってくれるか心配…》と我が子が受けた心の傷を心配している。楽しみにしていた小学校、彼女が無事に通っていることを願うばかりだ。