和洋中の調味料に使い道は無限大!

著書『腸と胃を整える食べるくすり やさい麹』(アスコム・刊)著者=関由佳
【写真】免疫力もアップにも期待! 玉ねぎ麹のレシピを紹介!

 タンパク質の分解酵素に富む玉ねぎ麹は、肉料理との相性もバッチリ。肉にもみ込めば下味がつき、やわらかに。

「うまみ成分のグルタミン酸が食材の味を引き出す効果もあります。発酵が進むにつれて甘みが出てややマイルドにはなりますが、玉ねぎ麹だけでも塩味は十分。味つけの主役におくことで、おいしく減塩が叶いますよ」

 ポテトサラダやオムライスにひとさじ加えると、具材が少なくても満足の味に。輪切りにしたなすを揚げ焼きにして、玉ねぎ麹をあえただけの『なすの玉ねぎ麹浸し』もお手軽にできる一品だ。

 一度作ってしまえば、和洋中を問わず使えて、ひとさじで味も栄養もプラスできる。ただし、冷蔵庫でも発酵は進むため、1日1度は全体を混ぜ合わせて。

「麹は長期保存できると思いがちですが、できるだけ1週間以内で使い切りましょう」

 毎日の食事に玉ねぎ麹をプラスするだけで、少しずつ体調がよくなり、身体もすっきりすると実感できるはず。

「麹は発酵食品のなかで最も日本人の体質に合っているといえます。栄養素をたっぷり含む玉ねぎと、先人の知恵の結晶である麹を合わせた玉ねぎ麹を、健康の基礎食品としてぜひお役立てください」

納豆のたれ、ドレッシングにも使える!

 納豆の添付のたれの代わりに使えば、納豆と麹のダブルの発酵パワーで健康効果も倍増。ドレッシングやしょうゆの代わりにも使えるほか、調味液として魚介や野菜をあえればお手軽なマリネにも。

 素材のうまみを引き出し、酵素がお肉をやわらかくする効果もあるので、料理の下味つけにも使えるなど、玉ねぎ麹はまさに万能調味料。

みそ汁 ※写真はイメージです
みそ汁 ※写真はイメージです

 みそ汁やスープに入れて、野菜のうまみとコクをプラス。味に深みが増し、玉ねぎの栄養も一緒に摂取できる。