年を取ってきたという感覚がない

8月に還暦を迎えるとは思えない高橋さん(撮影/近藤陽介)
【写真】8月に還暦を迎えるとは思えない高橋さん

 撮影中、高橋さんの姿勢のよさが印象に残った。若い頃と変わらぬスタイルと美貌を保つ美容法と健康法を伺うと「犬の散歩しかしていない」と明かす。愛犬、ゴールデン・レトリーバーのモモエちゃんとの散歩はけっこう体力を使う作業。

「以前は朝夕に1~2時間歩いていたんですけど、モモエも13歳になってしまったので、今はもうそんなに散歩できないんです。だから、1日1回、車に乗せて近くの公園に行ったりして1時間歩くくらい。でもやっぱり歩くのはいいみたいで、毎年の検査で骨密度が上がっているんですよね。ほんとそれだけです。ジムにも行ったことないですし。通うのがおっくうで(笑)。

 エステも20代の頃は行っていましたけど、今は行ってないですしね。もう、恥ずかしいくらい何もしてないです。お化粧したまま寝ちゃったりすることもあります(笑)。毎朝、白湯を飲むといいって教えてもらって、それなら簡単ですねって言いながら、1回もやっていないですし(笑)

 結婚して2人ともちょっと太ってしまったので、夕食は炭水化物を減らすくらい。主人は毎日体重計に乗っていますけど、私は怖いんです、体重を計るのが(笑)。だから、お腹を触って、“あれ? ちょっと太ったかな?とか、あとはお風呂に入ったときに全身を鏡で見るくらい」

 何もしていないとは、にわかには信じがたいけれど、このおおらかさが若さの秘訣なのかもしれない。8月に還暦を迎える高橋さんだが「50歳から人生のパート2がスタートした感じがしている」という。

「私の母の時代の50代とは違うから、気持ちはまだ40代みたいな(笑)。60代も、これからいっぱい楽しいことが待っているというか、やれることがまだたくさんあるなって思っています。北大路欣也さん、草笛光子さん……すごく素敵に年を重ねている元気な方々がいらっしゃるので、まだまだ未来があるっていう感じがしていて、まだ自分が年を取ってきたっていう感覚がないんですよね(笑)

 6月4日からは2年ぶりに舞台『水谷千恵子 50周年記念公演』に出演する。

「“緊張しい”なので、毎回、“1万円も払って見ていただいているのに、台詞を噛んじゃったらどうしよう~”とか、心配しちゃって。そういうドキドキはすごくあるんですけど。でも舞台はひとつの作品を1か月かけて作り上げていくっていう、映像とはまた違う作り方で、ひとつの役をすごく掘り下げていくのが楽しいんですよね。

 演出家のケラさん(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)の舞台とかは、最終日が終わってからもダメ出しがあって(笑)。それで“千秋楽なのに、なんでダメ出しするんですか?”って聞いたら、“もしかしたら再演があるかもしれないから”っておっしゃって。でも毎日、演技を直されるっていうのは、うれしんですよ。かまってもらっているみたいで。演出してもらえる喜びが舞台にはありますね