スマホ、パソコン、水回りは菌の温床化

「触れるところ」といえば、レバーやスイッチ、コンセント、リモコン、カーテン、照明のひも。スマホやパソコンも見逃せない。

スマホは特に、トイレ以上に汚いと思ってください。私は帰宅後すぐに、アクセサリーやカバーをはずし、電源をオフにした状態で除菌シートで丁寧に拭きます」

 スマホは機種によって、市販の除菌シートが使えるものと使えないものがあるという。メーカーのホームページでチェックしよう。

「頻繁に手が触れるパソコンのキーボードやマウスは菌やウイルスの温床。防水加工がされていないので水気には注意しながら、清潔に。テレワークをしている家族がいるならば、そのパソコンのキーボードや画面にもつばが飛散しています。ハンドソープを使ってしっかり絞ったクロスで拭き、こまかいところは綿棒で」

 くしゃみやせきなどをしてパソコンへの飛沫が飛ぶこともあるので、パソコン作業のときはマスクをするのがおすすめ。家族で1台のパソコンを共有使用しているときは、特に注意したい。

除菌に使ったクロスやぞうきんは殺菌効果のある洗剤でしっかり洗い、天日干しをして乾燥させる。菌やウイルスが残ったままのものを使い続けては本末転倒だ
除菌に使ったクロスやぞうきんは殺菌効果のある洗剤でしっかり洗い、天日干しをして乾燥させる。菌やウイルスが残ったままのものを使い続けては本末転倒だ
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「飛沫と接触」の重要ポイントはなんといっても水まわりだ。トイレはペーパーホルダーをよく触るのでまめに除菌。トイレの手洗いにはタオルを置かず、便座やふたも使った人が毎度除菌するように使い捨てシートを常備する。トイレに本を持ち込んだり、トイレ内で携帯で話をしないことも心がけている。

 そして、見逃せないのがお風呂だ。

「浴槽のお湯は1人ずつ替えています。もったいないから、シャワーとお風呂を交互に使うようにして節約しています。お風呂のお湯には菌がウヨウヨ。浴槽を使ったらサッと掃除して次の人へ。洗浄はバス専用の洗剤がそばにないのであれば、ボディソープでOK。特に浴槽の底のすべり止めの溝や、お湯張りの線の部分は菌がたまりやすいです」

 お風呂のボディタオル、スポンジは使ったら日光に当ててしっかり乾燥させるのがおすすめだ。