なんでも自分で決めたほうが寝心地がいい

原田 すごい! マネージャーさんは玉緒さんのスケジュールを把握してるんですか?

中村 言わないです。自分で決めた予定のとおりに動くだけ。

原田 玉緒さんしか知らないんですね! マネージャーさんはちょっと大変そうですね(笑)。

中村 でもそのかわり、失敗しても私の責任なんです。なんでも自分で決めたほうが寝心地がいいんですよ。私は大好きなスロットに行って、今日のことを振り返るのが“睡眠薬”。主人みたいにお酒が飲めたらよかったんだけど。

原田 でも、お酒を飲めてしまったらもっとツラくなっていた可能性もありますね。

中村 そうですね。私は飲めなくていいのかも。

原田 ちなみに、この対談のあとのご予定は?

中村 スロットに行きます。

一同 (爆笑)

中村 もうポケットにお金も入れてるんです。勝負事だから勝ちたいですけど、負けても勝ってもスケジュールどおりにいけば万々歳。夜にパパの遺影の前で一日の出来事をお話しするのも楽しい時間です。

対談中の原田龍二(左)と中村玉緒(右) 撮影/伊藤和幸
対談中の原田龍二(左)と中村玉緒(右) 撮影/伊藤和幸
【写真】中村玉緒の極上マッサージを受ける原田龍二

原田 大切な夫婦の時間なんですね。少しお話を伺っただけでも玉緒さんの内にある強いエネルギーを感じました。やっぱり、勝新太郎さんの奥様はただ者じゃない!……僕もまた現場で玉緒さんとご一緒できるように精進します!

中村 こちらこそ、またどうぞよろしくお願いします。それでは、スロットに行って参ります。

原田 お気をつけて!

【本日の、反省】「今日のことは今日で忘れる」という玉緒さんの生き方は、誰にもまねできないですよね。世間的には“勝新太郎を支える妻”というイメージが強いですが、本当は勝さんに引けを取らないパワーを持っている女性だと思います。きっと人に言えない経験もたくさんされていると思いますが、「勝新太郎の妻でよかった」と胸を張って言える。その言葉にすべてが集約されていると感じました。最終回にふさわしいゲストに来ていただいて本当によかったです。ご愛読ありがとうございました!

中村玉緒(なかむら・たまお)●7月12日、京都府生まれ。松竹映画『景子と雪江』でデビューし、1954年に大映と専属契約、1965年に大映から移籍して現在に至る。映画やドラマで活躍する傍ら、明石家さんまにその才能を見込まれ、バラエティー番組にも数多く出演し人気を博す。私生活では1962年に勝新太郎と結婚、2児をもうける。今年3月よりInstagramとYouTubeチャンネル「中村玉緒の今日のことは今日で忘れる」をスタート!
原田龍二(はらだ・りゅうじ)●1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、さまざまな作品に出演。司会者として『バラいろダンディ』(TOKYO MX)金曜日を担当。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「原田龍二のニンゲンTV」を配信中!

〈取材・文/大貫未来(清談社)〉