ただの飾りじゃない? お刺身に添えられた菊の花

Q お刺身に菊の花が添えられているのはなぜ?
A 菊の花のもつ殺菌作用で食中毒などを防ぐためです。

※画像はイメージです
すべての写真を見る

 スーパーで刺身を買うと、たいていパック内に入っている小さな黄色い花。あれはたんぽぽではなく食用菊なのだが、ほとんどの人は食べずに残してしまうのでは?

 各分野の専門家が情報発信しているサイト『オールアバウト』で実践栄養学を担当している管理栄養士の平井千里さんによると、「刺身のツマに菊が使われるのは、菊の殺菌作用を利用して食中毒を防ぐためと考えられます」とのこと。

 ただの飾りではなかったのだ。ほかにも、菊の花が添えられている理由として、菊特有の香りによる防虫効果や香りづけの意味があるという。さらに、菊も刺身と同様に劣化が早いので、刺身の傷み具合をチェックするものとしても使われていたようだ。

刺身にふれていると思うと、なんとなく抵抗があり残す人もいると思いますが、そのまま食べて構いません。軸の部分は少し苦いので、花弁だけをしょうゆに散らして薬味として使うのがおすすめです。栄養面でも菊の花に含まれるビタミンやポリフェノールの効果の研究が進んでいます」(平井さん)

 食用菊に含まれているビタミン類には、例えば、ビタミンEやビタミンC、葉酸などがある。

 近ごろはプラスチックの菊が入っている場合も多いが、生の菊の花が入っていたときには一度、試しに食べてみてはどうだろうか。