出演タレントも感じた違和感

 番組内でのタレントとスタッフの軽快なやりとりからは、チームワークのよさが伝わってくる。スタッフと距離が近い出演者は、今回のバーベキューやコロナ感染について知らされていたのだろうか。

出演するタレントの方々も、8月3日のスタジオ収録にスタッフが少ないことには違和感を覚えていたそうですが、特に説明は受けていなかったみたいで……。局を代表する番組とあって関わるスタッフの数も多いですからね。局に出入りする人たちからは、不安の声が上がっています」(芸能プロ関係者)

 コロナ禍における集団での会食といえば、8月8日にテレビ朝日の社員ら10人が“東京オリンピック閉会式の打ち上げ”と称し、都内カラオケ店で飲酒していたことが問題になったばかり。参加した20代の女性社員がビルの2階から転落して緊急搬送されたことが明らかになり、騒動となった。

「感染防止のため自粛を呼びかけている側のテレビマンが大人数で集まり、感染を広げていたなんてことがあったら言語道断でしょう。

 日本テレビはキー局でも感染対策が厳しいことで有名。入館や収録の際は厳しいマニュアルが存在し、クラスターが発生しないように他局以上に気を遣っています。コロナ禍の中、強行放送をした昨年の『24時間テレビ』も、賛否両論ありましたが感染者を出さず成功させましたからね」(同・芸能プロ関係者)

 今年も、出演者に接触するスタッフにはマスクと手袋、フェイスガードの装着が義務付けられる厳戒態勢だという。そんな放送に向け、局側が対策の徹底を指導していた中での“大人数バーベキュー”と、参加者のコロナ感染。加えて局内でも情報が共有されず隠蔽されていたとなると、クラスターが起きていた危険性もあったのでは……と心配になるのも当然のこと。

 番組スタッフが大人数でバーベキューを行い、感染者が出ていたのが事実なら大問題だが……。日本テレビに問い合わせたところ、

スタッフのプライベートに関してはお答えしておりませんが、感染対策に関しては今後も適切に対応してまいります

 との回答だった。連日、芸能人の感染が報じられ、危険にさらされているテレビ業界。関係者が意識を改めない限り、感染者は増える一方だろう。