同書によると、コロナ下でお笑い第7世代と呼ばれる若手芸人が台頭し、40台に入った頃からテレビでの露出の機会が減ってきたうえに、ネットでエゴサーチをしてしまい、自信がなくなってきたという状態でした。そんな中、光浦さんはカナダ留学を決めたことでモチベーションが上がったのを実感したそうです。

 仕事を続けていく中で、光浦さんに限らず、そろそろリセットしたいと思うタイミングは誰しもあるのではないでしょうか。ただ会社や家庭などの要因により、留学を検討すらできる状況にないと思っている人がほとんどのような気がします。

 一方で今回光浦さんの留学がこれだけ話題になったのは、共感できると感じている人が多いことの裏返しでもあるでしょう。

 留学に必要不可欠な要素として、「タイミング」があるのですが、まさしく彼女の場合は、オトナ留学に行く絶好のタイミングだったのかもしれません。

光浦さんのカナダでの生活は?

 バンクーバーに渡航してからの生活を、光浦さんは出演したラジオ番組で次のように言っています。

「つねに人の目を気にして長いこと生きてきて。人の目を気にせず歩くとか勉強したくてするとか、こんなにストレス感じずに人って生きていいんだって。バンクーバーの街を歩きながら涙出たもん。こんなにリラックスできるんだ人って、って思って」(「大竹まこと ゴールデンラジオ!」文化放送より)

 ようやく手にした留学の機会で、異国の地でのリラックスした毎日を満喫されているようです。

 バンクーバーでホームステイをしながら、語学学校に通っているということですが、学生にとっては当たり前の留学も、日本での過酷な社会人経験がある大人には新鮮に映ります。

 例えば、国籍・年齢・性別が違っても同じ目線で話すことができる学校のクラスメイトは、かけがえのない存在です。みんな各々の目的を持って海外に来ているので、同志みたいな意識も芽生えます。

 またホストファミリーとの何気ない朝の会話や日々の生活から、大人だから気づくことのできるプライベートを大切にするライフスタイルも魅力的に映るでしょう。

 そして何より移民を積極的に受け入れているカナダのおおらかな雰囲気やフレンドリーさは、長く東京で暮らしてきた光浦さんがリセットする場所としては、この上なく最適な環境と言えると思います。