秋からは『千鳥かまいたちアワー』(日本テレビ系)で一緒にMCも務めるが、かまいたちの躍進の裏には千鳥が大きく関係しているようだ。

ノブの「クセがスゴい!!」といった独特なツッコミも、千鳥ブレイクのきっかけ
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「いくつかの特番で千鳥をMCの第一候補にしていたもののスケジュールが取れなかったため、かまいたちがMCを務めることに。どの番組も好評だったことから、業界内で彼らの信頼度が一気に高まりましたね。昨年には、かまいたちをMCに想定した番組の企画書が各局で出るようになっていたので、今回の新番組ラッシュも納得です」(制作会社関係者)

かまいたちとチョコプラの売れ方は真逆

 引っ張りだこの理由をテレビ業界関係者に取材したところ、大きく分けて3つあることがわかった。

「売れてからそれほど時間がたっていないので、人気や実力のわりにギャラが安いんです。近年、テレビ局の広告収入が下がっていることから、ギャラの高い大物司会者や人気タレントが次々とリストラされています。

 加えて新型コロナの影響で、さらにスポンサーが減少してしまった。それにより、実力はあるものの旬を過ぎた中堅タレントのリストラも始まりつつあるんです。かまいたちはMCもできる実力がありながら、中堅タレントより安いケースもあります」(テレビ局関係者)

 2つ目はYouTubeのチャンネル登録者数の多さだ。

「テレビ局のスタッフやスポンサーは、視聴率などとにかく数字を気にします。最近はSNSのフォロワー数やYouTubeのチャンネル登録者数、ネットでの“バズり”も起用するポイント。かまいたちはチャンネル登録者数が135万人と芸能界でもトップクラス。

 同じく登録者数138万人を誇り、『悪い顔選手権』など、バズる企画を次々出しているチョコレートプラネットもスケジュールの争奪戦になっています」(前出・制作会社関係者)

 いわゆる“第6・5世代”に括られる同世代の2組。しかしエンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは“売れ方は真逆に近い”と指摘する。

松尾(右)はIKKO、長田は和泉元彌のものまねで注目を集めたチョコレートプラネット
松尾(右)はIKKO、長田は和泉元彌のものまねで注目を集めたチョコレートプラネット

かまいたちは早い時期から吉本興業が正統派コンビとしてプッシュしていました。一方、チョコレートプラネットは『キングオブコント』の決勝に進むなどその実力は評価されながらも、IKKOさんのものまねで世に出た一発屋タイプ。

 その後も『TT兄弟』や『悪い顔選手権』など、いろんなキャラクターを連発。いわば“力技”で次世代のMC候補まで上り詰めた珍しいパターンでしょう」

 ブレイクを語るうえで重要な3つ目の理由が、“イジられキャラ”へ変貌したことと語るのは、前出の放送作家だ。