秋はおいしいものがいっぱいです! コロナ禍で他県への移動などが制限されていますが、その分、おうち時間も増えますね。

 ぜひ、こんなときこそ、新しい「習慣」をつけてほしいと思うのです。「音読」の習慣です!

「おうち時間」に音読しよう!

“1分音読”を提唱する大東文化大学教授の山口謠司さん 撮影/齋藤周造

 子どものころ、立って、大きな声で教科書を読んだことは誰でもあるでしょう。覚えていますか?

 あれです! もちろん、座って読んでも構いませんが、自分が小学校の一年生か二年生だったころのことを思い出しながら、両手で本を持って前を向いて、大きな声で読むのです。

 人に読んで聞かせよう、上手に読もうなんて考えることはありません。

 ひとつひとつの文字を、大きなお口を開けて、きちんと発音しながら読むのです。

 慣れないうちは、お口が思うように動いてくれないかもしれません。それは、普段きっとみなさんが、口の先だけを使ってボソボソと話をしているからです。

 大きなお口を開けて、大きな声で、「音読」をやってみてください。ほかの人に聞かせる「朗読」や「読みきかせ」とは違います。「自分のための音読」です。

 効果はてきめんです! スッキリします。歌を歌うのと同じです。大きな声を出して本を読むのは緊張感もちょっとありますが、やってみると心も身体もスッキリします。

 それから、表現を学ぶことができます。

 おいしいものを食べたとき、みなさんは「ヤバー!」や「ウマー♪」などの言葉で終わらせてしまっていませんか?

 作家たちは、おいしいものを見たり味わったりすると、そこから思いをはせて、文章を綴っていくのです。そのためには、「ヤバー」を超える語彙力や表現力が必要です。

 おいしいものを作家がどんなふうに言葉で表現したかも、ぜひ、味わってほしいのです。