人気施設の「安全対策」を調べてみた!

 さまざまなアトラクションがひしめく遊園地やテーマパークは、老若男女を問わず、幅広い世代が足を運ぶ場所。絶叫マシーンのスリルを楽しめるのは、「安全」という前提があってこそだ。おなじみの人気施設で、具体的にどういった取り組みが行われているのか、気になるところ。

 そこで本誌は、全国でも人気の10施設へアンケート調査を実施した。このうち回答を得られたのは2施設のみ。『東京ディズニーランド』『東京ディズニーシー』で構成され、世界でも有数の入場者数を誇る『東京ディズニーリゾート』(千葉県浦安市)。現存する遊園地としては日本最古の歴史を誇る『ひらかたパーク』(大阪府枚方市)だ。

 残りの8施設からは、『ド・ドドンパ』で事故が相次いだ富士急ハイランドが「県と国の調査部会、また第三者委員会で事故原因を調査しており、安全管理体制も検証中のため今回の取材はお断りさせていただきたい」とするなど、いずれも回答を得られなかった。

 今回、調査した項目は以下の2つ。

1)日頃から取り組んでいる安全対策の具体的内容とは?

2)従業員への安全教育はどのように行われているのか?

 上記2施設からの回答は、以下のとおりだ。

『東京ディズニーリゾート』(東京ディズニーランド、東京ディズニーシー)
運営会社:オリエンタルランド

1)各アトラクションでは、遊技施設に関する国内法規 を満たすように作られているほか、世界中のディズニーテーマパークで守るべき厳しい技術基準があり、それに準じて設計・施工されています。その技術基準は、欧米の法規で定められているガイドラインよりさらに厳しいものとなります。

 両パークでは、パークオープン前に毎日必ず仕業点検が行われ、その他に定期的な点検が実施されており、さらに乗り物については、専用の工場で分解・点検・再組み立てをする整備が実施されています。

 また、システムについては、定常との不一致を検知するシステムを持ち、重大な事象になる前に停止する様に作られています。アトラクションがつくられた後も、より安全性を向上させるための取組みを適宜実施しています。

2)全従業員に対して行動基準を設けており、そのなかで「安全」を最優先にしております。この考えのもと、入社したアトラクション担当の新人キャストについては、マニュアルの手順に沿ったオペレーションを身に付けるだけでなく、どんな状況でも柔軟な対応ができるよう、先輩キャストとの OJT(実地トレーニング)を繰り返し、見極め期間を経てひとり立ちします。

 また、キャスト教育として、パークオープン前やパーククローズ後などの時間帯を使い、アトラクションを停止させて実施する避難誘導訓練等を定期的に行っています。

『ひらかたパーク』
運営会社:京阪レジャーサービス

1)・アトラクション内の監視カメラの設置

 ・お子様向けの一部アトラクションのシートベルトの強化

 ・コースターの車両分解検査を京阪電鉄(親会社)の車両整備工場にて実施

2)・遊戯施設の担当社員に対して運用ならびに点検に関する教育を定期的に実施

 ・各機種ごとに年に1回救出訓練(一部、法令で定められたものあり)の実施

 乗客の立場では、なかなか聞く機会のない安全対策の中身。行楽シーズン真っ只中の今、お出かけの前に参考にしてほしい。

(取材・文/高橋もも子)