聴衆を「こんな人たち」呼ばわりした元首相

 6位に登場したのが安倍晋三元首相。'17年に行われた東京都議選の応援演説に駆けつけたのだが、登壇すると聴衆からの「帰れ」「辞めろ」コールが、演説の妨げになるほど大きくなった。この声に、

「誹謗中傷したって、みなさん何も生まれないんです。こんな人たちに、私は負けるわけにはいかない!」

 ちょ、待てよ。「帰れ」と言っているのも国民ですが……。

「自分に都合の悪い意見には耳を傾ける気がないように聞こえる。自分にとって賛成派の人間ばかりではないし、反対派の意見もきちんと聞いて、反論すればいいのに」(42歳北海道・建設業)、「演説を聞いてるひとりひとりに理解してもらう立場にもかかわらず、“こんな人たち”と馬鹿にして見下した発言をする人が首相だったのは日本の恥」(37歳長野・運送業)

 もう少し謙虚にならないと、足をすくわれますよ。

 小泉進次郎前環境相は7位に入賞!

「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールでセクシーでなければならない」

 '19年9月、ニューヨークで開かれた国連の気候変動サミットに出席した小泉が記者会見で述べたのが、この言葉。

「この案件でセクシーという言葉を使ったことに気持ちの悪さを感じる」(58歳愛知・金融関係)、「セクシー発言だけでなく、自分がレジ袋有料化を推進したのに、今になって自分がやりだしたことではないと、言い訳しだした。具体的な案を何も考えず、当たり前のことを突っ込まれたら拗ねて黙り込むのも最悪」(48歳大阪・製造業)

 食べ物だけでなく、レジ袋の恨みも怖いですよ!

セクハラや同性婚に理解のない議員たち

 続いて8位にランクインしたのは、自民党の三ツ矢憲生

「この6年間で〇〇議員のいちばん大きな功績は、子どもをつくったこと」

 批判しているようにも受け取れるこの発言。実は'19年7月に自民党の女性議員の応援演説で三ツ矢が語った言葉だった。この発言が物議を醸して……。

「議員の功績と関係ない部分をいちばんの功績というのは、バカにしてる感じがするし、女性の価値を子どもを産むことだけと言ってるように感じる」(36歳福岡・専業主婦)、「この女性議員が子どもを産んだことだけを認め、ほかの業務内容や人間性を否定してるよう」(19歳神奈川・学生)

 三ツ矢は今期限りで引退することを表明している。

 9位には自民党の下村博文前政調会長。福田淳一元財務事務次官のセクハラ行為を、テレビ局の女性記者が週刊誌で告発。これを受け、当時文科相だった下村は、

「週刊誌に売るってこと自体がある意味で犯罪だと思う」

 これにはセクハラ被害を受けた女性たちから怒りの声が。

「会社に訴えても解決できず、週刊誌に告発する以外手段がなかった女性の心情を理解できない暴言としか思えない」(45歳東京・無職)、「私もセクハラされた経験がある。それを公にするのにどれだけ勇気が必要か。された側にしかわからない」(44歳高知・公務員)

 ラスト10位は自民党の若手議員、谷川とむ。'18年7月に放送されたインターネット放送の討論番組に出演。同性婚について話が及ぶと……。

「多様性を認めないわけではないが、法律化する必要はない。趣味みたいなもので」

 社会的に認められず、多くの人が苦しんでいる現状を、理解していないのか。

「自分の子どもがLGBTに生まれたときも同じことを言えばいいと思う」(30歳青森・小売業)

 気の緩みからポロリとこぼれた本音の言葉。

 まだ、この人たちを国会議員にしますか?