歯周病や虫歯を予防する

認知症防ぐ舌みがきのやり方

認知症を防ぐ舌みがきのやり方(イラスト/武曽宏幸)
認知症を防ぐ舌みがきのやり方(イラスト/武曽宏幸)
【写真】認知症を防ぐ! 歯科医師が教える“正しい舌みがき”

<1>専用の舌ブラシを用意

 舌の表面はデリケートなので、ブラシでゴシゴシこするのはNG。

 専用の舌ブラシか、なければ濡らしたガーゼを指に巻く。舌に触れる部分がやわらかいものがおすすめ。

<2>舌の表面をやさしくこする

 舌ブラシに水をつけ、舌の表面を奥から舌先に向かってやさしく数回なでおろす。舌がきれいな薄ピンク色になればOK。

 認知症を予防し、人生100年時代を元気に生き抜くために、口の中の悪玉菌撃退は必須。舌みがきをぜひ毎日のセルフケアに。

周病や虫のリスク増! 実は危険な食べ物

<白米>大人の虫に要注意!

 エナメル質の虫の原因になるのは、甘いお菓子やジュースだが、大人の虫ができやすい象牙質の場合は炭水化物が原因になりやすい。

 虫菌が脳出血を招き、その結果、脳血管性認知症になることも。炭水化物は実は要注意なのだ。

<スムージー>噛まないと口腔環境悪化!

 健康にいいイメージのスムージーだが、実は垢や舌苔をつきやすくしてしまう。

 リンゴやセロリ、キャベツなど不溶性食物繊維を豊富に含む食べ物を生のまま食べると垢や舌苔が落ちやすくなるが、すりおろしたりすると、その効果は期待できない。

 また、よく噛むことが唾液分泌を促し、唾液による殺菌作用で周病や虫の予防につながるが、噛まずに飲み込めるスムージーだとその効果も得られない。

教えてくれたのは……●花田信弘さん●鶴見大学名誉教授。福岡県立九州歯科大学大学院修了後、長年にわたり、微生物と健康の関係を研究。著書に『毒だし!舌みがき』など。

<取材・文/井田峰穂>