「1月21日に行われた定例会見で、記者から進学報道についての見解を問われた加地大夫は、その場では回答せず、24日に文書を公表しました。

 加地大夫は口堅く、秋篠宮家の些細な近況は、いっさい話しません。会見である程度の近況を明かす、ほかの宮内庁幹部とは一線を画しています。今回の対応は、秋篠宮ご夫妻のご意向を反映したと考えるのが自然でしょう」(前出・宮内庁関係者)

 皇室に詳しい麗澤大学国際学部の八木秀次教授は“憶測”という表現に注目する。

皇族の“生の声”が晒されている

「“憶測”という表現は今回だけでなく、眞子さんの結婚会見でも用いられた言葉で、国民やメディアへの嫌気が感じられます。仮に悠仁さまが既報の進学先候補に入学された場合、“憶測ではなかったでしょう”との反論が生じるおそれもあります」

 1月28日の定例会見では、今度は佳子さまの結婚報道について釘を刺した。

「こちらから発表も何もない段階でそういった記事が出てくることについては、やはり遺憾である」(加地大夫)

 皇室制度史に詳しい慶應義塾大学法学部の笠原英彦教授は、こう解説する。

「皇室と国民の間に入って情報を仲介するのは、宮内庁の大きな役割の1つです。眞子さんの結婚にまつわる報道が過熱したことを踏まえ、予防策を講じているのでしょう。

 眞子さんが皇室との縁を断ち切るように結婚し、渡米されたのは非常に残念でした。秋篠宮さまが“類例を見ない”というお言葉で結婚を振り返られたように、同じことを繰り返してはなりません」

 昨年10月、誹謗中傷による複雑性PTSDを公表した眞子さん。結婚会見では「誤った情報が事実のように広がりつらく悲しい思い」と訴えた。

秋篠宮さまも、昨年11月のお誕生日会見で“記事に反論する場合は、一定の基準が必要”との見解を示されました。今回の苦言は“基準越え”の証でもあるということでしょう」(前出・記者)

 前出の八木教授は、この“線引き”に疑問を抱く。

「進学や結婚はプライベートなことですが、皇室の今後に関わるため、国民の大きな関心事でもあります。このタイミングでメディアに注意を促すことは責任から逃げておられる印象を受けました」

 八木教授によれば、宮内庁のこれまでの対応は“無為無策”とも捉えられるといい、

「本来、宮内庁は皇室全体をマネージメントすべきですが、長年、広報戦略が練られていない。その結果、多くの国民が皇室への不信感を強めることになりました。今回の大夫の発言しかり、皇族方の“生の声”を晒すような対応が相次いでいるように感じます」

 皇室の情報発信がどうあるべきかという議論は、宮内庁の中でも30年近く続けられている。