動物とのふれあいで感染症になるケースも

「エキゾチックアニマルが展示されることもありますが、感染症をもらう可能性があるので、厚生労働省のガイドラインでは、ふれあいはしないよう書かれています。しかし、義務や罰則がないため、業者に守らせることができません。ちなみにアメリカでは、5歳以下の子どもに爬虫類やヒヨコを触らせないようにというガイドラインがあります」

乗る、押すなど、カメと無邪気に触れ合う子どもたち(PEACE提供)
乗る、押すなど、カメと無邪気に触れ合う子どもたち(PEACE提供)
【写真】子どもたちの無邪気な虐待は繰り返されている…

 カメやヒヨコに触れたことによるサルモネラ感染症の報告が毎年上がっている。

 以上のような問題もあり、過去に移動式動物園・ふれあい動物展を開催してきた大手企業は、今後は“開催しない”とするところが出てきている。東さんはここまで話したような問題点を企業に投げかけた。

「イオン本社と、セブン&アイグループのイトーヨーカドーおよびアリオから、“今後店舗で移動式動物園は行わない”との回答をもらいました。これらの系列の店舗で行われた移動式動物園で動物の扱いがひどく、たびたびネットで炎上したからです。小型犬が雨に濡れる場所に置かれていたり、夜間はヤギや猫などの動物を小さなケージに入れて、それを屋外の木箱に入れて翌朝まで放置といったことが行われていました。また、シマウマなど神経質で移動式動物園に適さない動物も連れてこられていて、狭いスペースでぐるぐる回っていました。利用者から多くの苦情が寄せられたと思います」

 小さな子どもが動物とふれあうことは、情操教育としてよい影響を与えるといわれる。しかし、そこでたとえ悪意がなくとも、動物が虐げられることはあってはならない。