鶏そぼろをふっくらと仕上げる

 まず、鶏そぼろをつくります。鍋にすべての材料を入れて、菜箸で肉をほぐし、中火にかけてかき混ぜながら加熱していきます。わり箸を4~5本使って混ぜると塊がほぐれやすいですが、慣れないうちは無理しないでも大丈夫。火が通ってからでもほぐれます。

 沸騰してきたら火を弱火に落とし、時々かき混ぜながら水分を飛ばしていきます。10分を目安に、丁寧に炒りつけると細かいそぼろができます。かき混ぜたとき、鍋底が一瞬見えるくらいまで汁が煮詰まったら出来上がりです。冷ましてから、保存容器に移しましょう。[写真の1~3]

『ぼくのおいしいは3でつくる 新しい献立の手引き』(辰巳出版)書影をクリックするとアマゾンのサイトへジャンプします

卵をざっくりと混ぜるのがコツ

 2人分の鶏そぼろと水を中火にかけます。そのあいだにボウルに卵を割り入れ、箸で溶きます。白身と黄身が完全に混ざる前に手を止めるのがコツです。鍋の水分が沸騰したのを確認したら、卵を静かに流し込んでいきます。このとき、卵を少しだけ残しておきます。一度だけざっくりと箸で混ぜたら、蓋はせず弱火に落とし、ゆっくりと火を通します。[写真の4・5]

ふわふわの半熟状態に

 中心部分がややゆるくても白身が固まっていれば出来上がり。残りの卵を加えて半熟状態にします。丼に盛ったご飯の上におたまを使って、卵とじをそっと盛り付けます。[写真の6・7]


樋口 直哉(ひぐち・なおや)Naoya Higuchi
作家・料理家
1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。