ロシアのウクライナ侵攻で、小麦の値上げが騒がれている。パン、パスタ、うどん……主食の多くは小麦でできているが、日本人が忘れてはならない主食がある。それはだ。

 米の消費が落ち込んでいる昨今だが、今こそ米を食べるとき! ただし“白米は太る”と遠ざける人も少なくない。1膳のごはんにはなんと角砂糖23個分もの糖質が含まれているからだ。そんな悩みを一気に解決するアイテムが登場し、話題だ。

糖質カット炊飯器が人気

「近年、糖質カット炊飯器が登場し、種類も増えています。メタボ改善やダイエット中の人にはオススメです」

 とは、健康ジャーナリストの山崎ますみさん。

 この数年、高級炊飯器のブームもあるが、糖質カット炊飯器の価格帯は1万~2万円台と総じてお手ごろだ。通常の炊飯器は持ちつつ、2台目として購入する人もいるという。大手量販店でも、糖質カット炊飯器のコーナーを設けるほど注目度は高い。

「本来、白米は血糖値が急上昇しやすく、ダイエットには不向き。白米を食べるなら、糖質をカットできるタイプの炊飯器で摂取する糖質量を抑えるといい。最大54%カットのものもありますよ。糖質を抑える炊飯器は、糖質カットタイプと、もう1つ低糖質タイプがあります。糖質を抑制する方法はそれぞれ異なります」(山崎さん、以下同)

 まず、糖質カットタイプ炊飯器の仕組みとは?

「多くの糖質カット炊飯器は、分湯方式です。炊飯器の内釜にざるが付いていて、米から溶け出た糖質を含む湯を分離します。基本はこの仕組みですが、細かい構造は各社で異なり、蒸気をトレーで受けるタイプや、分湯後に蒸すタイプもあります」

 一方、低糖質タイプは、糖質をカットするのではなく、米の水分量を増やす方式で糖質の割合を低くしている。

「米から糖質を排出するのではなく、米全体に対する糖質の割合を少なくします。分湯方式は、糖質を米から外に排出するため、実質的な糖質カットになりますが、低糖質タイプは、米に水分を多く含ませることによって、かさ増しを行う方式です。

 同じお茶碗1杯分のごはんを食べたとして、糖質の割合が少なければ、結果的に摂取する糖質量が減るという仕組みです」

 分湯方式と水増し方式では、炊飯後の糖質量や、うまみ、食感にもはっきりとした違いが出る。

「分湯方式は、糖質を排出させるため大幅に糖質量を抑えられます。各社とも糖質の量を40~50%と半分程度までカットできます。一方、水分量を増す方式は、多くても20%程度のカットです」

 抑える糖質量で考えると糖質カットタイプを選びたくなるが、気になる点も……。

「分湯方式は、糖質と一緒にアミノ酸などうまみ成分も一緒に排出されてしまう。また、米の糖質はでんぷんですが、甘みや粘りけのある食感をつくるでんぷんが少なくなると、物足りなさを感じるかもしれません。カレーやチャーハンには向いていますが、白米の味わいを楽しみたい場合は、低糖質タイプの水分増し方式を選ぶといいかもしれません」

 白米好きは、米らしい味を楽しみたいもの。糖質カットタイプを選びたければ、

「卵かけごはんにしたり、削り節などうまみ成分が多い食材をのせる、お茶漬けにするなどでおいしく食べられますよ」