「感覚ではありますが、セブンはほかのコンビニと比較してICカードやスマホでの決済の際のスピードがめちゃくちゃ速い。ほかはカードをかざしてひと呼吸置いて“ピッ”って反応するけど、セブンのレジは読み取り機とかなり離れた状況でも即反応してくれる。ただ、無人のセルフレジが少なくて店員とのやりとりが生まれるのが面倒」(30代・男性)

「ファミマは無人のセルフレジで、店員さんとやりとりをせず、イヤホンをしたままとかで会計できるのがすごく楽。レジ袋もバーコードを読むだけ。“レジ袋いりますか?”“何枚?”とかタッチパネルでいちいち選ばせる店もあるので。あとレジが小型なためか複数台置いてあるのも良いと思う」(20代・女性)

「ローソンは酒やタバコ、からあげとかの惣菜がセルフレジで買えるのがすごく良い。けど、最初の画面でポイントカードの有無を選択させたり、レジ袋の有無、会計方法の選択とか、ほかと比較して余計な画面が多いので時間がかかる気がする」(40代・男性)

セルフレジで増加!万引きへの対策は

セルフレジ(※画像はイメージです)
セルフレジ(※画像はイメージです)
【写真】スーパーやコンビニで売られている危ない食品

 便利なセルフレジだが、課題も。アメリカの調査になるが、買い物客の5人に1人が“セルフレジの小売店で何らかの商品を盗んだことがある”と答えている。また、日本では'22年1月に奈良市内のスーパーのセルフレジにて、一部の商品の代金を支払わなかった女性が窃盗罪に問われたが、奈良地裁は「ほかの商品の精算に気を取られて、精算を忘れても不自然ではない」として無罪を言い渡した。

 “万引きをしても無罪”とあっては店側としてはたまったものではないだろう。このような課題や“未来”について、セルフレジの開発側にも話を聞いた。セキュリティー面の課題は……。

「消費者の“行動”に対し、不正的な行動をした場合、AIでそれを検知できるようにするという研究と製品化を進めているところです。現状、リアルタイムに不正行為を検知するのはスキャン前と後の商品の重量差を認識した場合、エラーとなる機能です。それをAIによってリアルタイムに検知できるように進めております」

 そう話すのはセルフレジを製造・販売する『東芝テック株式会社』リテール・ソリューション事業本部の開発担当者。

 セルフレジにおいては、《子どものセルフレジって、ありなし?》という点も時おり話題となる。親が“お手伝い”として商品スキャンを子どもにさせることによって混雑が発生してしまうケースだ。

「お子様でも使いやすいよう、商品バーコードをより高い精度で読み込むレジというものを開発していかなければならないと考えております。また、お刺身などスキャンする際に傾けづらい商品も簡単にスキャンできるよう、さまざまな角度からスキャンが可能なレジも開発しております」(『東芝テック』開発担当者、以下同)