緒方はデート中に男性優位な考え方を何度も吐露し行動にも表したという。

「例えばレディーファーストではなく、先にぐんぐん歩くとか、会話も自己中で私の話をまったく聞かない。食事のメニューも勝手に決める、など相手のことを所有物みたいに思っているタイプと感じてすぐにお別れしました」

 たった1日で見切りをつけた京子さん。帰宅後アプリ上でも連絡するのをやめました。そこで関係は終わったはずだったが……。

職場にも押しかけてきた

翌日職場に押しかけてきたんです。当時、ショップの店員として売り場に立っていたことも、お店の場所も知られていました。改めて口頭でも付き合えないということを伝え、はっきりとお断りしたんですが、“誤解している”の一点張りで。会話が通じないのでやばい人だと思って、ショップが入っているビルの警備員にも伝えて、守ってもらいました。自宅がばれないようにしばらく気を使っていましたが、あるとき後をつけられていたのか家まで来て……」

 恐怖を感じた京子さんは警察を呼んだものの、被害届を提出しなかったという。その後すぐに緒方の母親からコンタクトがあった。

「手紙が届いたんです。息子がしでかしたことへのお詫びかと思って開いたらまったく別。“息子を好きになってあげてください”と息子のセールスポイントがツラツラと書かれたものでした。

 小学校時代に学級代表に選ばれた、とかそんなこと読まされても。あきれてものが言えなかったです」

 その後、再びつきまとい行為があったことから今度は警察に被害届を提出。現在、裁判中であるが……、

「母親からの上申書を読んでびっくりしました。1回目のときから何にも変わってなくて息子の罪を認めていない。弁護士さんを通して示談にするよう何度も連絡をしてきて、それが叶わないとなると上申書で息子に非がないことを訴える。私に対しては“冷たい女性なので息子が優しい女性に変えてあげようとしていただけ”みたいな主張を平然としていて本当に驚きました」