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ー とにかく「だるい」
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ー 知人からの言葉に「ハッとした」

 多くの人を悩ます更年期症状。それは女性有名人たちも同じ。週刊女性につらい更年期について語ってくれたのは、タレントの松居直美。自身の経験から学んだ「明るい乗り越え方」とはーー。

とにかく「だるい」

「この前ラジオで更年期の話を聞いたんです。とにかくだるいって。それでよくよく考えました。50歳過ぎの立派な大人が“だるい、だるい”って、よほどのことだと」

 怠けているわけじゃない、と自分の経験を語ってくれたのはタレントの松居直美だ。

「“だるくて仕事に行きたくない”は、わがままじゃない。だるいのには理由がある。女性は更年期の自分を“つらいね、大変だね”ってねぎらってあげるべきじゃないかって」(松居さん、以下同)

 松居の更年期の始まりは、46歳のころだった。

「本当にだるくて。それまで普通にできていたバレエが異様に疲れるようになって、階段で息が切れて……。最初は貧血かと思いました」

 婦人科で血液検査をしてもらったところ、更年期のさしかかりとのことだった。

「“貧血じゃなくて?”って何度も確認しちゃいました。更年期がこんな症状だとは……。“聞いてないよぉ~”ってなりました。私みたいな症状もどこかに書いてあったらよかったのに」

 更年期といえばほてりやのぼせなどホットフラッシュの症状を訴える人が多い。

「友達からホットフラッシュの話は聞いていて。“あれ、気持ち悪いよね。汗がじわじわくる”とか。私の場合は逆にすごく冷えて、夏でも腹巻きが必要なほどでした」

 メンタルが不安定になるのも更年期の症状の1つ。

「地方公演に行くときなどに、“あれは持ったかな、これ持ったかな”と不安になるようになってしまいました。13歳から芸能界にいて、これまで何度も経験していて慣れているはずなのに。“コンビニもドラッグストアもあるから忘れ物しても大丈夫”と自分に言い聞かせました」

 更年期の症状は人それぞれ。松居の場合は、主に「冷え」と「不安感」だった。

「とにかく身体を冷やさないことが大事。薄手の腹巻きを着けて、冷たい飲み物はNG。かたくなったお腹をほぐすストレッチ施術を続けて、気持ちまでラクになりました」

 “夏に気をつけたことは秋に、秋に気をつけたことは冬の体調に出る!”が松居のモットーだ。

「腹巻きの効果はスゴいですよ。あまりに冷えるので、46~47歳のころ、通販で腹巻きを頼んで、昼に届いたからすぐに着けて昼寝をしたら、今までにないぐらい深い眠りに落ちて……(笑)。今日も腹巻きをしてカイロを貼っています。汗はかくんですが、年中欠かせません」