タトゥーがダメなら海外を拠点にする

【もともと復帰した時に日本でやる気はなく、海外を拠点としてやりたいと思ってたんで。だから日本で万が一(タトゥー)入れたからダメって言われたら、海外でやろうっていう頭なんで。それでやってるっていうのもあるんで】

 先の動画では、これからも日本の試合でタトゥーが容認されないのであれば、海外に拠点を移すことを示唆していた井岡。あれから2年ーー。

「当初こそ海外試合に意欲的だった井岡選手ですが、国内復帰後はほぼ日本でキャリアを重ねています。今や33歳とボクサーとして若くないだけに、正直なところ体力的にもタフな海外移籍、そしてコロナ禍の世界情勢では難しいかもしれない。日本で試合をする以上はルールに従うしかないということでしょう。

 一方で、今のボクシング界でお客さんを呼べる数少ない人気チャンピオンだけに、JBCは是が非でも日本に残ってほしい。一番の矛盾は、世間の目を気にして禁止としているのに、“タトゥー隠し”を要請してまで井岡選手をリングに上げたい“選手は二の次”のボクシング界の対応かもしれません」(前出・専門誌編集者)

 井岡が臨む、タトゥーが根付く時代はまだまだ先、いや、来るのだろうか。