“疑惑の移住者”Aさんの自宅がある某地区も、自然豊かな場所だった
“疑惑の移住者”Aさんの自宅がある某地区も、自然豊かな場所だった
【写真】田口翔容疑者が描いたと思われる奇妙な絵など

条件を満たす“疑惑の移住者”を直撃!

 そんな中、週刊女性は役場関係者からAさんに関する有力情報をキャッチした。

「阿武町は過疎化が激しいので、ずいぶん以前から町外の人に空き家を提供しています。そこで農業や漁業などをやれば、町から月15万円を支払うなどさまざまな優遇措置を施しているんですが、Aさんはその移住者のひとりです」

 その地区には移住者が10名ほどしかいない。さらに、その他の条件(特定を避けるため、記載せず)を満たす男性が1名浮上した。彼の自宅を訪ねて直撃するも、

「自分ではありません。何かの間違いじゃないですか」

と疑惑を真っ向から否定。前出の役場関係者はこう話す。

「返還しなくても逃げ切れると思っているのでしょう。もし全額使い切ってしまっていたとなれば、回収するのは困難と言えます。住民の血税をなんだと思っているのか、許せないですね」

 4630万円を取り戻せなければ、町の財政からの持ち出しになるのか。町では、こんな噂がまことしやかに囁かれるように。

「役場には正規と非正規と合わせて約100人の職員がいますが、次の夏のボーナスはゼロみたいですよ」

 町は返還拒否する人物に対して刑事と民事の双方での対応を考えているという。警察が捜査して逮捕されることになれば、Aさんの名前は白日のもとに晒されることになる。罪の意識があるのならば、名前が公表される前に町にお金を全額返還してほしいものだ。

 ◆   ◆   ◆

 田口被告は保釈したその日にSNSデビュー。フォロワーは10万人を越え、順調なリスタートを切ったと言えるだろう。

 一方、“ミスをした”とされた阿武町役場の新人職員は今も同役場の職員を続けていて、疑惑が晴れずに“針のむしろ”状態にあるという……。