簡単20秒!寝る前の老眼対策
老眼鏡の出番を少しでも遅らせる、あるいはすでに老眼になっている場合に少しでも改善させるためには「水晶体が硬くならないようにもみほぐすこと」が大切だという。
実は、このもみほぐしのトレーニングが100均で売っている老眼鏡を使って簡単にできるのだ。ふだんメガネをかけなくても遠くがよく見えている人が老眼鏡を使うことで、あえて遠くがぼやける状態をつくり、毛様体筋をリラックスさせるトレーニングだ。手元と遠くを交互に見ることで水晶体の厚さを変えてもみほぐすことにつながる。
なお、近視の人はすでに手元にピントが合っているので裸眼でやってもいいし、メガネやコンタクトをつけた状態で100均老眼鏡をかけて同様にやってもいい。
日中に近くを見続けて筋肉が疲れた目は、就寝前に遠くを見ることによって疲れが軽くなり、翌日に疲労を持ち越さないで済む。そのため、このトレーニングは寝る前にやるのがおすすめだ。
「老眼は加齢にともなって起こる自然な現象ですが、トレーニングをして水晶体をもみほぐせば、進行を遅らせることができます。老眼と戦うのではなく、トレーニングをしながら、上手に付き合い、快適な人生を過ごしてください」
教えてくれた人は 梶田雅義先生
梶田眼科院長、東京医科歯科大学医学部臨床教授(2018-2021)。テレビ番組など、メディアでも活躍。
梶田眼科院長、東京医科歯科大学医学部臨床教授(2018-2021)。テレビ番組など、メディアでも活躍。
<取材・文/江頭紀子>