「実はプロ野球において、“声出し応援”ができる状況は整えられ始めています」とは、プロ野球の現場取材を重ねるスポーツジャーナリスト。では、阪神ファンの応援はOKだった?

条件付きで声出し応援を認めている

「日本野球機構(NPB)は9月にコロナに関するガイドラインを改定し、条件付きでの声出し応援を認めることにしています。各自治体に感染対策等の安全確認をした上で、声を出して応援するエリアに限って収容人数を50%にするというものです」

 その“声出し限定エリア”以外では100%の収容が可能で、この規制緩和は先にJリーグでも導入されているとのこと。ただ横浜スタジアムにおいては適用されず、まだ“解禁”にはなっていないようだが……。

「問題の動画によると、阪神ファンが集まったビジター席は見たところ収容人数100%のようですね(苦笑)。声出し応援のエリアとして成立していないように見えます。

 阪神だけでなく、プロ野球ファンにとってフラストレーションがたまるコロナ禍でのシーズンだけに気持ちはわかります。が、そこは球場に足を運んだファンの“代表”としてルールを守ってほしいですし、選手にも迷惑がかかる行為であることを理解してほしいですね」(前出・スポーツジャーナリスト)

 この日の試合後には勝利の美酒に酔いしれ過ぎてしまったのか、阪神タイガースのユニフォームを着たファンがスタジアムから担架で運び出される騒動も起きていたようだ。チームが勝利した時だからこそ、節度ある行動を願いたい。