美容のためのビタミン剤も飲み合わせに注意!

 一方、健康のためではなく、美容のために飲むビタミン剤などのサプリもとの相互作用の例外ではない。例えば、多量のビタミンAは抗生物質と併用すると激しい頭痛、ビタミンCは利尿と併用すると腎・尿路結石が起きる危険性がある。

「ビタミンA、ビタミンCといった水溶性のビタミンは多量に摂取しても尿で出てしまうから大丈夫と思われがち。しかし、長期に飲んでいたものを突然やめると、腎臓は急に排出量を減らせないので、結果としてビタミン不足に。

 との飲み合わせとは直接関係がありませんが、いずれにしろ目安量を超える量の摂取は、健康被害の危険が高くなることを知ってください」

 健康を意識し、自分なりに考えて食品やサプリを摂取することは悪いことではない。しかし、自分が期待する効果以外の作用が起こりうること、たくさん摂取すればよいというものではないということをきちんと理解しておくべきなのだ。

飲み合わせ確認アプリ&サービスも続々登場!

 医品の一般名と健康食品の成分名などから自分で飲み合わせを調べられるサービスが登場。日本健康食品・サプリメント情報センターが運営する「とサプリの相互作用チェッカー」の専用サイトに加え、サプリを販売する山田養蜂場やファンケルも専門窓口を開設。基本的に無料で検索や相談ができるので、気軽にチェックを。

 山田養蜂場は2011年から「と健康食品の飲み合わせご案内サービス」を開始。電話やWEBでと健康食品の併用について相談できる。「剤師、管理栄養士、サプリメントアドバイザーといった専門スタッフが対応します。自社製品だけでなく、他社製品の相談も可能。服用のが変わるたびにご相談くださる方やご両親のについての相談もあり、“安心して飲める”と評価をいただいています」(広報担当・森山さん)TEL 0120-00-3838

山田養蜂場は2011年から「薬と健康食品の飲み合わせご案内サービス」を開始。
山田養蜂場は2011年から「薬と健康食品の飲み合わせご案内サービス」を開始。
【写真】食品・健康食品と薬のキケンな飲み合わせ
教えてくれたのは……久代登志男先生●内科・循環器医。日野原記念クリニック所長。人間ドック健診専門医・指導医。健康食品やサプリメントの成分についてアメリカで編纂され、WHOも認めた『ナチュラルメディシン・データベース』の日本対応版の監訳者の1人。『高血圧を下げる特効ワザ&最強食事術』など著書多数。

(取材・文/河端直子)