一方でネガティブな評判も。《高い月謝を払って毎回トイレ掃除をさせられる》《発言がコロコロ変わる完全ワンマン主義者》などと生徒の保護者が書いたとみられるインターネット上の口コミがある。

 前出の保護者は「変わり者で独善的な側面はあったようです」と認める。

 変わっているのは絵画のタッチも同じ。対象物を抽象化して描く技法で、作品には女性の奇妙な裸体画が目立つ。

「女性を卑わいに描いた作品が多い」

 比較的大きな胸を描くケースが多く、乳首を黒く塗りつぶしてみせたり、左右の乳輪を異なる色にしたり。寝ている女性にグロテスクな化け物が手をかける作品もある。

「女性を卑わいに描いた作品が多く、購入する気にはなれませんでした」(知人女性)

 私生活は平凡だ。津市内の閑静な住宅街にある中古住宅を約34年前にローンを組んで購入し、妻と3人の子どもがいる。近隣住民らによると、今は独立した子どもを除く家族で暮らしている。

「お子さんが小さいころは、正月に庭先で一緒に餅つきするなど子煩悩に見えました。家事は共働きの奥さんがこなしていましたが、洗濯を手伝うこともあり、家族仲はよさそうでした」(近所の住民)

 犬が好きで、まめに散歩させたり、一緒に寝ることもあったらしい。

 どれが本当の顔なのか。前出の画廊オーナーは言う。

「周囲から見れば独善的とうつる部分はあったかもしれません。芸術家は人と違うことをやって初めて認められるところがあり、独自の世界観を持っていますから。結構、彼のファンはいるんですよ」

 常人と異なる感性を持つことじたいは罪ではない。その感性を少女に押しつけ、「奴隷」とまで言って傷つける行為を強いた事実が問われている。警察は余罪についても調べる方針という。