今日から始めるひざ痛ケア

「人によっては、手術が必要な症例もあります。しかし、痛みの原因がひざの変形ではなく3大元凶にある場合は、“痛みに効く! 万能ストレッチ3種”をまず試してみてほしいです。

 毎日継続してもらった結果、ほかの医療機関で手術直前だった人でも3週間ほどで痛みが消えたケースも少なくないです。なかには、セルフケアで完全に痛みがなくなったという80代の女性もいます。まずは3週間を目安に続けてみてください。

 医療機関にかかっている場合は、かかりつけの医師と相談してから行うようにしてください」

3大元凶をセルフチェック!

◆ひざのコブ

(1)お皿の骨のすぐ下の内側
(2)お皿の骨のすぐ真下
(3)お皿の骨のすぐ真上

 両脚を伸ばして座り、両手の親指で上記の(1)~(3)の部位を順番に押し、痛みやコブの硬さをチェック。さらに、ひざ裏の真下に手を回して同じように指で押す。皮膚がやわらかくても、奥のほうが硬く、押し込むと痛みがある場合は要注意!

◆ひざのねじれ

 ひざのお皿の下にある出っ張り(脛骨粗面)の位置を触ってチェック。お皿の骨の中央、真下に脛骨粗面があるのが理想だが、お皿の骨よりも外側にある人は、ひざがねじれている可能性大。また、ねじれが強い場合は、O脚やひざの変形リスクが高まっている。

「ひざのねじれ」(イラスト/日江井香)
「ひざのねじれ」(イラスト/日江井香)

◆ひざの曲がり

 両脚を伸ばして座り、力を抜く。ひざ裏と床のあいだに隙間があるか確認。手がすっぽり入る人は、ひざ周りが伸ばしにくい状態。また、同様に座り、片方の脚のひざを曲げてお尻に寄せる。かかとがお尻につかない場合は、ひざの曲がりに問題アリ。

「ひざの曲がり」(イラスト/日江井香)
「ひざの曲がり」(イラスト/日江井香)