三幸に舞い込んだ朗報

 三幸は来年30歳となる。木下とは6歳差。世間的には若い年齢ではあるが、サッカー選手としては“ベテラン”となる。

「三幸選手はプロサッカー選手として、かなりの岐路に立っているといえます。今年のケガは全治6週間の肉離れでしたが、彼は以前靭帯損傷の大ケガを2度負っています。サッカー選手にとって膝靭帯のケガは“治っても以前の感覚とはまるで変わってしまった”という人もいるような大きなものです。

 ベテランという年齢に加えて、“ケガをしがち”という要素は、チームとして非常に抱えづらい存在ではあります。そういったマイナス要素を補う良いパフォーマンスをして“プラス”に転じられれば……というところ。今季最後の試合出場は10数分だったとはいえ、チーム首脳陣としては“来年、三幸は使えるのか”の見極めという意図は少なからずあったでしょう

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 三幸はこの試合の後となる最終戦はベンチ外だった。

「“戦力”であるなら、最低でもベンチに入れたのでは……と少し意地悪な見方もできますね。ケガからは復帰しているわけですからね」

 しかし、そんな三幸に朗報(?)が。

「来季から『松本山雅FC』の監督に霜田正浩さんが就任することが発表されました。霜田さんは三幸選手にとって非常に大きな存在で“恩師”です。'15年に三幸選手は膝のケガで、プロサッカー選手としては痛恨……というより復帰は絶望的ともいえる1年間どこのチームにも所属できない“浪人生活”を送ったのですが、霜田さんは自身が率いていた当時J2の『レノファ山口』に来るよう声をかけたのです」

 三幸は『山口』にてキャプテンになるなど中心選手として活躍。恩師に報いた。

「『山口』に三幸選手を呼んだ霜田さんは、今季のはじめ『大宮』の監督を務めていました。三幸選手が『大宮』に移籍したのも霜田さんの存在があったからです。さらにいうと、霜田さんは、監督を務めるチームに以前の“教え子”を呼ぶ傾向が強い指導者です。サッカーファンは、そういった選手たちを『霜田チルドレン』などと呼んだりするほど。三幸選手本人が霜田さんを慕う気持ちが強いこともあって、“チルドレン”の最たる存在としていちばんに名前が上がるのが三幸選手なのです