凶行なぜ?事件の直前に喫茶店でも「普通の会話」

佐々木文俊被告(中央)、山中健司氏(左)とその子ども(右)
佐々木文俊被告(中央)、山中健司氏(左)とその子ども(右)
【写真】夫を殺害された“極道の美人妻”、組長と被告の“親密”写真など多数

 佐々木被告のSNSには、

《ボスの器にいつもながら感服》

《ボスがお前は一人じゃないと言ってくれた事がある》

《ここまで尊敬出来る方に出会えた事が自分の幸運》

 など、“ボス”こと山中組長を称賛する投稿が並ぶ。

 ユキさんの話を聞く限りでは、佐々木被告が凶行へ至った理由が見つからない。

事件直前の喫茶店でも、夫と運転手と佐々木の3人でごく普通に話していたそう。会話は、ツイッターのフォロワー数についての話題もあったようだと警察からは聞きました。それがまさか、佐々木に刺されるなんて、夫も思ってなかったと思います」

 そこで佐々木被告の両親に話を聞こうと、神奈川県にある実家を訪ねて、インターホンを押したが応答はなかった。

 近隣住民に話を聞くと、

事件があった次の日から、佐々木さんの家は誰もいません。事件前は、ごく普通で、問題を抱えていた感じはまったくなかった。お父さんとお母さんは教師で、とてもいい人。家庭に何の問題もなかったはず。最近は見かけなかったけど、文俊くんも明るくいい子だったんだけどね……

 と、肩を落とす。

自分の罪を軽くしようとしている被告を許せない

 極道でありながら、山中組長も家に帰れば父親だった。

子どもたちはパパが買ってくれたブロックやパズルを大事にして遊んでいます。事件が起こってから“なんでパパはいないの?”と言っていましたが、子どもなりに私を気遣っているのか、最近は聞いてこなくなりました。私から夫を奪い、子どもたちから父親を奪い、家庭を壊した佐々木には、被害者遺族として極刑を望みます」(前出・ユキさん、以下同)

事件の起こった歩道脇には花束が
事件の起こった歩道脇には花束が

 そして、こう続ける。

「佐々木は検察の取り調べに対して“復讐が怖い”と話しているそうです。それはつまり、刑務所に入っても、すぐに出所することを考えているということ。確かに、夫は一般人ではありませんし、社会から受け入れられない存在だったことは、私も理解しています。

 ただ、夫に脅されたとウソの証言をして、自分の罪を軽くしようとしている佐々木を許すことはできません。いったい、なぜ夫は殺されなければならなかったのか。裁判で事実を明らかにして、適正な裁きを下してほしいと思います

 真実はどこにあるのか――。