冬でもカビは発生!製氷機などにも注意

 実は冬場でも家の中にはカビ菌が生息している。発生場所としてあまり知られていないのが、冷蔵庫の自動製氷機の給水タンクだ。氷から嫌なニオイがした……という経験はないだろうか。

「冷凍庫内でカビは死滅するわけではなく、増殖が緩やかになっているだけ。古い冷蔵庫の場合、ミネラルウォーターや浄水器の水を使用すると、塩素が除去されているので、雑菌やカビが繁殖しやすくなります

 雑菌やカビが含まれた氷を長期間とり続けると、身体に悪影響を及ぼす場合がある。

 製氷機の給水タンクは3日に1回を目安に水洗いをすること。掃除方法はメーカーごとに異なるので、取扱説明書の確認をしておこう。

 エアコンは夏に冷房を使うと内部に湿気がたまり、カビの発生源になりやすい。掃除をせず冬に暖房を使い始めると、空気中にカビの胞子や細菌が放出される可能性がある。

「寒くなってもエアコン内でカビは生存しているので、季節ごとに掃除をしたほうがいい。予防策として、使い始めにフィルターや内部を掃除してから、半日、窓を開けて『送風』運転しておくといいです」

 特に「トリコスポロン」というカビは、吸い込むとアレルギー性の肺炎を引き起こすおそれがある。最近では、自動で洗浄する機能がついたエアコンもあるので、買い替えるのも1つの方法だ。

 また、冬だからこそ注意したいのは、結露が発生しやすい窓際だ。結露は外気との温度差が大きくなると発生しやすい。結露からカーテンが湿気を吸い、ホコリなどが栄養源になり、カビが繁殖しやすくなるという。

 根本的な解決は難しいが、こまめに換気をし、窓周りの掃除を。カーテンの汚れがひどいときは漂白剤を使って。

窓の結露は放置するとカビの原因に。こまめに拭いてカビの栄養源になる汚れを除去
窓の結露は放置するとカビの原因に。こまめに拭いてカビの栄養源になる汚れを除去
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 近年は冬場、水虫に悩まされる人も増えている。タイツや厚手のソックス、ブーツなどを長時間着用していると、足が蒸れやすいためだ。

「水虫の原因も白癬菌というカビの一種です。痒みなどの症状が出ない『隠れ水虫』も多いので、知らない間に家族内感染をさせているかも。糖尿病のある人は水虫になりやすいので要注意です」

 糖尿病の場合、水虫が悪化して壊疽を起こす可能性も。早めに診察をしたほうがよい。

 定期的に爪が白くなっていたり、皮膚のひび割れがないか、足をチェックしよう。

「原因となる白癬菌は足などから落ちた、目に見えない皮膚片に潜んでいます。バスマットを共有しているとうつる可能性が。スリッパも共有しないほうがベターですね」

冬は浴室で命を失う人も多い

「65歳以上の死因に多いのが、浴槽内や浴槽への転落による溺死および溺水です」

 この要因となるのが、急激な温度差が生じて起こる「ヒートショック」だ。

「寒い脱衣所で服を脱ぎ、血管が収縮して血圧が上昇したあと、入浴して身体が温まり、血圧が下がったときが危険。身体に大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こしやすいのです」

 予防策としては、急激な温度差をなくすこと。お湯を張るときは浴室のドアを開けて、脱衣所と浴室の温度差をなくしたり、脱衣所の足元に小型のファンヒーターを置いて脱衣所を暖めておくようにするとよい。

「特に12月~3月は気をつけましょう。高血圧や肥満にならないよう、生活習慣の見直しも大切です」

 冬はトイレでもヒートショックが起きやすい。夜間や早朝は冷えやすく、寝室などとの温度差が生じやすいので、トイレが寒いなら、暖房便座を取りつけたり、小さめの暖房器具を用意しよう。

脱衣所との温度差でヒートショックが起こりやすい
脱衣所との温度差でヒートショックが起こりやすい